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ようやく暑さもましになり、秋の気配を感じられるようになりました。
とはいえ、街中にいるとヒガンバナやアキアカネといった秋を象徴するようなものに出会うことも少なく、私たちの生活の中から四季は薄れつつあるのかもしれません。
季節は移ろい、時は巡る。
本日は、時の移ろいを感じるような、昭和スタイルを今に伝えるこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。小田急電鉄 8000形 です。小田急電鉄の通勤型車両となります。小田急と言えばロマンスカーですが、こと昭和の小田急通勤車両といえば、やっぱりこの白い塗装ボディーとブルーの帯ですよね。
昭和小田急で受け継がれてきた伝統を、この8000形も踏襲しています。お顔のデザインは9000形を進化させたようなデザインで、後に登場する1000形にも引き継がれています。8000形が登場した1983年頃は、通勤車両は2600・5000形と、千代田線直通用の9000形が主力で活躍していました。時代が進み、省エネ技術なども確立されてきたことから、最新技術を取り入れた車両を製造するという意気込みで設計されています。界磁チョッパ制御や、電磁直通ブレーキ等、全く意味を理解して記載してはおりませんが、そういった機能が盛り込まれました。6両編成、4両編成が製造され、小田急のほぼ全線で活躍をしています。ロマンスカーと対極にあるような、余計なものをそぎ落とした虚飾の無いデザインは、小田急通勤車の伝統でしょうか。だからこそロマンスカーの特別感、ラグジュアリー感がより引き立つのかもしれません。後に車体を含め更新工事が施されますが、制御方式はVVVFインバータが登場し、チョッパ制御のメンテナンスにお金がかることもあり、更新工事の際に制御方式をVVVFインバータ制御に乗せ換えるものが現われました。制御方式の変更は関東では見かけますが、未だに抵抗制御の車両がバンバン走っている関西ではあまり見かけない例ではないでしょうか。しかし、小田急にも関東の鉄道会社に押し寄せる無塗装化の波が押し寄せています。8000形以降の小田急通勤車は、1000形~5000形(2代)まで、全てオールステンレス車両となっており、青い帯は巻いているものの、基本的には無塗装の車両となっています。
現役の車両で、小田急通勤車伝統の白地に青帯の車両は、この8000形だけになっていましました。昭和鉄道ファンとしては、ザ・小田急な出で立ちがみられる機会が少なくなったのは少し寂しい気がします。昭和小田急通勤車の伝統を色濃く残す8000形。令和の今、その姿が見られることに感謝しつつ、Bトレ姿を愛でたいと思います。
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