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京阪神急行B支線

百々怒涛(どどどとー) と申します。関西モノを中心に色々なBトレインショーティーを収集しています。鉄道趣味の中でもニッチな沼に肩まで浸っております。図鑑的にご覧頂ければ幸いです。

南海電気鉄道 8000系(2代)

毎度当ブログをご贔屓頂きましてありがとうございます。

先週までは企画もので凌いでまいりましたが、今週からは通常記事に戻らせていただきます。

少し前に南海電鉄から、南海本線 羽衣駅~高石駅周辺を高架化する「南海本線高師浜線高石市)連続立体交差事業」に関し、南海本線上り線の高架化運用を5月22日始発に開始との発表がありました。

気になるのはこの工事で、同日から高師浜線が約3年もの間の運休に入り、バスによる代行輸送を開始、とのニュースでした。

このまま廃止になっちゃうのでは?と少し心配になりましたが、一応高師浜線も連続立体交差化工事が行われるとの事。

コロナ禍もあり鉄道受難の時代ですので、高師浜線の行く末にエールを送りつつ、本日ご紹介したいBトレインショーティーはこちらでございます。

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南海電気鉄道 8000系(2代) です。

dododotoh.hatenablog.com

南海電気鉄道のBトレはこちらにまとめています。)

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関西の大手私鉄において、南海電鉄はある種特異な色合いを出している電鉄会社です。

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南海の特徴としては、関西大手私鉄では唯一JRと同じレール幅(狭軌:1067mm)のみで路線が構成されていたり、沿線にどえらい山岳路線を抱えていたりすることも挙げられます。

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今回注目したいのが、南海には車両がステンレス地をそのまま出している車両が多いことです。

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他の関西大手は、阪神だけが阪神大震災以降方向転換しましたが、他の会社は(一部の車両を除いて)車体にアルミ・ステンレスを用いながらもかたくなに塗装ボディーを維持しています。

dododotoh.hatenablog.com

(関西私鉄Bトレはこちらにまとめがございます)

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塗装メンテナンスの簡略化が世の中の流れかと思っていたのですが、阪急・京阪・近鉄はこの流れに思いっきり逆らっていると言えましょうか。

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そんな中、南海のステンレス車両導入の歴史は古く、昭和37年(1962年)にオールステンレスの6000系の製造を開始しました。

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幾多の更新工事を経ながら、現在も南海高野線を走り続け、登場から60年弱の2019年に至るまで廃車・転属車を出さなかったことでその耐久性の素晴らしさを証明して見せました。

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しかし、海辺を走る南海本線には、塩害にも強いはずのステンレス車6000系登場以降も7000系・7100系等の普通鋼塗装ボディー車が製造・運行されていました。

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案の定普通鋼製だった7000系が6000系よりも先に老朽化が進んだため、7000系を置き換えるために投入されたのがこの8000系(2代)です。

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2代、という事は初代が居るのですが、初代は省エネルギー化を目的とした電機子チョッパ制御と呼ばれる営団6000系や国鉄201系に採用された省エネ機構を備えた車両として登場しましたが、製造コストが高すぎて1編成のみの製造で量産が見送られました。

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その後電機子チョッパ制御が南海の中で特異な存在となりメンテ部品が確保できなくなったことから、7100系の廃部品を使用して抵抗制御に戻されて6200系に編入されるという末路をたどったことから空き番になっていました。

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その名跡を継いだのがこの8000系(2代)となります。

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伝統的に南海の車両製造を担ってきたステンレス車製造に定評のある東急車輛製造(現:総合車両製作所)で製造されています。

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この車両は、同時期に製造されていたJR東日本のE231系との一部部品の共有化が図られており、大量生産によるメンテコストの削減が図られています。

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この南海8000系が数多居るJR東日本E231の兄弟(他には相鉄10000系、東急5000系等等)になることはBトレを集めてから初めて知りました。

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新車の製造は、マイナーチェンジした8300系に移行していますが、南海本線を主戦場とし、通勤電車や特急サザンの一般席車両として活躍しています。

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南海ステンレス車両史の中にその名を刻む8000系(2代)。

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今日もラピートやサザン・JRのはるか等に交じりながら大阪南部を元気に駆けまわっています。

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