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ここにきてぐっと気温が下がってきました。
私はめっぽう暑がりなのですが、昼と夜の寒暖差に何を着て良いものやら困る日々が続いています。
本日は、夏の暑さが終わると巣からようやく出てくるこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。岡山電気軌道 3000形 3007号機 KURO です。
岡山電気軌道は岡山駅を起点に、岡山城のある駅東側に伸びる路面電車です。
山陽新幹線が東から西へ抜けていると思いがちですが、岡山駅は南北に線路が伸びています。
この現象は名古屋駅にも同じことが言え、どうしても東京向きの線路は東に向いていそうに感じるのですが、実際は名古屋駅では東京行きの線路は南に向いています。
閑話休題、この岡山電軌3000形は1953年に製造された車両です。
もともとは東武の車両とのこと。え、東武?
東武の路面電車…、一向にイメージがないのですが、大昔、日光に軌道線があったそうなのです。
その日光軌道線用に1953年に製造されたのが東武100形です。
しかし、日光軌道線は1968年に廃止となってしまいます。
そこで、車齢の浅い東武100形を、製造された10両を全て岡山電気軌道が購入。自社の3000形として運用することになりました。
1両は事故で廃車になったものの、残る9両は岡山電気軌道の主力として活躍しました。
しかし、車体の老朽化に加え、冷房装置が非搭載だったことから、徐々に運用から外れていきます。
3000形は、電動機などを流用し車体を後進した7900形へと更新されてゆき、徐々に数を減らしていきます。
残った3000形のうち、3007形が2004年に自社東山工場でリニューアル工事を受けることになりました。
リニューアルを監修したのはあの水戸岡鋭治さんです。
「烏(からす)城」と呼ばれた岡山城をイメージした真っ黒な車体に生まれ変わりました。
愛称は見たままズバリ「KURO」です。
車内は水戸岡鋭治さんお得意の木を用いたレトロな内装となっています。
相変わらず冷房は搭載されていないので、夏場は休車状態となります。(同様の事は同じく非冷房車の阪堺161形でも行われています。)
緊急事態も明け、暑さも和らいだところなので、岡山名物「えびめし」や「デミカツ丼」等の岡山B級グルメと合わせて、この漆黒の車両に会いに行きたくなりました。
(今回 岡山電軌は全線路面でしたので、画面の変化が少なかったので、最後に意味なくパンダ(桃浜)を登場させておきます。)
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