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ここのところ豪雨災害が多発しております。
被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。
暑すぎる、降りすぎる、とここのところ何もかもが極端な気がします。
本日はこちらのほどよいサイズ感の鉄道会社の車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。静岡鉄道 1000形 LuLuCaラッピング です。関西人の私としては「何が何のラッピングをしているのか?」という状況です。静岡鉄道は静岡市の新静岡と清水市の新清水の間を結ぶ鉄道です。静岡鉄道は地方鉄道としては珍しい点が多々あります。dododotoh.hatenablog.com
例えば、路線がJR東海と並行していることが挙げられます。地方私鉄は、国鉄/JRの主要駅と、国鉄/JRが通らなかった都市や観光地を結ぶものだったり、貨物輸送で産地から国鉄/JRの線路と結ぶ、という事例が多いように思います。静岡鉄道は始終点近傍にはJR東海の静岡駅・清水駅があり、JRの両駅の中間にある2駅のそばにも長沼・草薙両駅があり、完全に路線としてはどん被り状態です。両路線の違いといえば、始終点の新静岡-新清水間約11kmの間に、JR東海は、静岡・東静岡・草薙・清水の4駅しか無いのに対し、静岡鉄道は両端駅含めて15駅もあります。平均駅間距離を単純に割り算すると、JRは3.67kmに対し、静岡鉄道は0.76kmとなっており、その輸送性格の違いがはっきり判ります。そして、静岡鉄道の珍しさとして特筆すべきは、車両を譲渡車ではなく、自社オリジナルの車両を持っている、という事かと思います。歴史を調べると、自社の長沼工場で車両製造を行っていたようで、地方私鉄としてはなかなかの力量が有るかと思います。今回ご紹介の1000形も自社製造ではなく東急車両製ではあるものの、静岡鉄道が新造したオリジナル車両となります。1973年に登場し、現在でも静岡鉄道において現役で走っている車両が存在します。1000形の詳細はさておいて、この「LuLuCa」とは一体?「LuLuCa」は静岡鉄道発行の交通系ICカードのことで、PASMOやPiTaPa、manaca、nimoca等に相当するカードとなります。そのカードの宣伝用ラッピングを纏った車両となります。性格的には京阪電鉄1900系の「PiTaPa」ラッピングと同種となります。dododotoh.hatenablog.com
現在は同じく自社オリジナルの新型車両A3000形への置き換えが進んでいますが、1000形はオールステンレス車で寿命が長く、登場から約50年経過の現在でも、同社内で健在なのはすごい事だと思います。このラッピングがいつ頃だったのかは把握できていませんが、このラッピング纏った第10編成は、2021年で静岡鉄道からは引退しております。今後第10編成は、整備後えちぜん鉄道へ譲渡されるそうなので、今後も活躍が期待できそうな車両となっています。
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