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今週は大阪都構想やアメリカ大統領選挙等、選挙尽くめの一週間でした。
選挙に投票には行きますが、今まで投票される側に回ったことがありません。
人前に出るのはあまり好きではないので、選挙される側の気持ちってよくわかりませんが、「選ばれしものの恍惚と不安、二つ我に有り」って感じなのでしょうか。
そういえば大昔、小学校の児童会の書記に立候補させられた事を思い出しました。
その時の選挙ポスターに「清き一票」と書くところを「清き一栗」と書いてしまった苦々しい思い出が今蘇りました。
勿論選挙には落選した事をお伝えしつつ、本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介したいと思います。
国鉄 103系 ATC高運転台車 オレンジバーミリオン です。
ATCって何でしょう。電車版ETCみたいなもんかと言葉だけ聞くと思います。
ATCはAutomatic Train Control の略で、自動列車制御システムと呼ばれる電車の安全システムの一つです。
地上に信号機がある見慣れた光景はATS(Automatic Train Stop:自動列車停止装置)と呼ばれるものです。
ATCでは信号は地上にはなく、車両側に示されます。運転席に制限速度などが示され、ATSよりも進化した速度管理等をより厳密に行うシステムとの事です。
ATCに対応するための機器を車内に積むためのスペースを、運転席後側としたため、その部分の戸袋窓が埋められているのが特徴です。
ATCが導入された線区は多くはなく、国鉄エリアでは山手線や京浜東北線、埼京線、常磐緩行線など関東限定で導入されました。
山手線や京浜東北線には地上信号が無かったんですね…。気が付いていませんでした。
でも、よくよく見てみるとラインカラーがオレンジバーミリオンの路線がない…。
実際にはこのオレンジのATC高運転台車は、山手線での運用開始を見越した「準備工事車」として登場したもので、何故かATC導入予定のない中央線にも導入されたそうです。
関西では導入されなかったATC車ですが、高運転台の未更新車と見立てて大阪環状線表現に置かせて頂きます。
関西の高運転台車は運転席のすぐ後ろのところにATC機器のスペースが不要なため、そのスペースは客室となり戸袋窓が設置されていたようです。
関西でオレンジバーミリオンと言えば大阪環状線です。
その他桜島線・片町線(現:学研都市線)もありましたが、圧倒的に環状線のイメージが強いです。
片町線・学研都市線では、東西線に開通によるJR宝塚線・JR神戸線との直通運転対応車両である207系に置き換えられ、大阪環状線よりも早くに撤退してしまいます。
大阪環状線では延命化を目的とした体質改善工事を施された車両が長らく走っておりましたが、後進の車両323系に押し出されるようにして、2017年10月3日をもって運用を終了しました。
関東からはとっくの昔に居なくなった103系ですが、つい最近までは大阪中心エリアの日常風景に溶け込んでおりました。
ATC車は関西には存在しなかったものの、103系高運転台の姿を眺めながら、大阪の鉄風景の変遷も含めて、改めて103系の歴史を感じてみたいと思います。 ↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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