いつも当ブログを御贔屓いただきまして、誠にありがとうございます。
プロ野球セ・リーグでは絶不調だった広島が知らない間にするすると上位へ上がってきております。やはり地力のあるチームは違うなあと思いつつ、関西チームの健闘も祈る日々でございます。
広島の本拠地はMazda Zoom-Zoom スタジアム広島。本日ご紹介するBトレインショーティーにも「Zoom」が関連致します。
南海電気鉄道 2000系 です。
南海高野線の山岳区間(橋本-極楽橋間)と平坦区間を一気通貫で運転できる、いわゆる「ズームカー」の新星として1990年に登場しました。
山岳区間の急カーブに対応できるよう、17m・2扉車という従来の仕様を踏襲しています。
一気に性能差の大きかった旧来の丸ズーム21000系、角ズーム22000系を置き換え、「大運転」と呼ばれる難波-極楽橋間の一気通貫運用に用いられました。
しかし、なんば-橋本の平坦区間での輸送需要増大に伴い、南海はダイヤを大幅に変更します。
基本的には平坦区間のなんば-橋本間と山岳区間の橋本-極楽橋間に運転系統を分け、平坦区間には基本20m級の4扉車が充当されることになり、山岳区間にはワンマン、2両運行が可能な2300系が増備されました。
こうして華々しく登場した2000系は、一気にその活躍の場を失い、車齢が若いにもかかわらず日陰者のポジションに陥ってしまいます。
一部の車両は南海本線に転線。専ら普通運用に用いられ、老朽化した7000系の置き換えに寄与しました。
南海本線に転線した2000系の前面には「2扉車」という痛々しいステッカーがつけられております。
平坦区間の高速性能と山岳区間の登坂能力を兼ね備えた優秀な車両でありながら、時代の要請に合わずなかなかその実力を発揮しきれないままの南海2000系。
大運転の復活は望むべくもないのかもしれませんが、今一度輝きを放つような活躍をしてくれる場はないものかと思う今日この頃です。 ↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑