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とあるお寺の前を通りかかると、門前に「人身受け難し 今すでに受く」という言葉が書かれてありました。
「命は無数にあるけれど、人として生を受けることはめったにない感動的なことである。そんな生をあなたは今既に受けている。」という意味だそうです。
これを見た時に、筋肉少女帯の「人間のバラード」という歌を思い出しました。
蟲だ
まだ蟲だ
人間のバラード
今度生まれたら 人に生まれたい
人に生まれたら いい子になるんだ
パパとママの腕に 温かく抱かれ
人に生まれりゃ 友達出来る
気さくな友と おしゃべりできる
人に生まれりゃ 恋もできるの
優しい人が 抱きしめる
けれど
まだ蟲だ
人間のバラード
正反対の側から見たような詩ではありますが、内容的には似ているのかな?と。いかにも大槻ケンヂらしい表現です。
人として生きることは、いろんな悲しみや苦しみと伴走することでもありますが、それと同じくらい人であるからこその喜びや感動もあり、どちらをクローズアップするかによって感じる幸福感が変わってくるのかもしれません。
自分を取り巻く状況はめったなことでは一足飛びに好転したりはしません。
ただ、今すぐ変えられるものがあるとすれば、それは自分の気持ちだけ。
お寺の前の看板に書かれたありがたいお言葉の前で、色々考えたりしました。
随分前置きが長くなりましたが、さっそく気分を変えて本日のBトレインショーティーのご紹介に移りたいと思います。
583系は昼行列車として座席車、夜行列車として寝台車と内装をカメレオンのように変化させるとても稀有な車両でした。
583系について語りたいことは山ほどあるのですが、それはまた別の機会に。
今回は「きたぐに色」を取り上げました。
JR化後に、薄いブルーを基調とした「シュプール色」を経て、このグレーを基調とした塗装に変更されました。
夜遅くに大阪駅にいると、この「きたぐに」がたたずんでいるのを見ることができたのはもう「今は昔」です。
JR化後にも生き残った583系の内、最期まで定期運用されていたのが、大阪―新潟間を結ぶ夜行急行列車「きたぐに」です。
昼行列車として固定クロスシート仕様、寝台車として3段の寝台に可変できる583系は、北陸方面の運用では、昼行の雷鳥、そして夜行はこの「きたぐに」で用いられていました。
関西から北信越方面への夜間移動手段として、特急「つるぎ」(新潟県内のみに停車)と共に重宝されました。
しかしながら、21世紀の声を聴くころには、高速バス網の発達やビジネスホテルの価格低下等、夜行列車を取り巻く環境は徐々に厳しくなってきました。
世界初(?)の座席車-寝台車の可変電車を堪能できる唯一の列車だったのですが、2012年3月に定期運用は終了。
臨時列車としても2012-2013年の年末年始の臨時列車設定を最後に廃止となってしまいました。
最期まで用いられた車両の内、クハネ581-35が現在「京都鉄道博物館」で静態保存されています。
時代と共に関西と北陸を駆け抜けた583系「きたぐに」。
最末期の姿をBトレで眺めながら、今は昔となった光景を懐かしんでみたいと思います。
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