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陽気は春を忘れていよいよ雨の季節となりました。
暑がりの私はこのじめじめした季節は苦手です。
北原白秋作詞、中山晋平作曲の童謡「あめふり」では、雨の降る様子を「ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ」と表現しました。
耳なじみがあるので違和感が無いのですが、よくよく考えれば、こんな文字をよくあてたもんだな、と。実際の音に文字を当てはめる、いわゆる「擬音」を最初に思いつく人の頭の構造はどうなってんだろう、と思います。
ちょっと行き過ぎた例では、
DORADORADO――
TI-TATATA-TA
TI-TOTOTO-TO
DORADORADO
TI-TOTOTO-TO
DORADORADO――
雨は ガラスの花
雨は いちんち眼鏡をかけて
と表現した尾形亀之助の例があります。
自分の頭では、絶対に出てこない擬音なのですが、強く降る雨がガラス窓に打ちつけられる様子が鮮明に浮かぶようです。
敢えてのローマ字表現も、ひらがな→カタカナ→ローマ字の順に表現する物質の硬さが増してゆくようにも思え、何か突き刺さるように雨が降る様子が見えるようです。
先にご紹介した北原白秋の作品にもこのようなローマ字を充てた詩作があり、尾形亀之助もその影響を受けていたのでしょうか。
だんだん話が脱線気味になってきましたので、本題に戻り本日ご紹介したいB-TRAIN SHORTYはこちらでございます。
JR西日本 キハ120形気動車 200番台 木次線色 です。
JR西日本の非電化ローカル線に数多く生息する機種になります。
ローカル運用に就くために、単行での運行が行えるようになっており、さながら鉄路を走るバスのようないでたちです。
もちろん重連での運用も可能となっております。
今回ご紹介するBトレは200番台となっておりますが、製造順では0番台よりも先に製造されているという不思議な現象が起こっております。
200番台の分かりやすい特徴は鋼製車体+塗装の姿となっていることで、0番台のステンレスボディーにラインカラー帯という姿と大きく異なります。
この塗装は木次線(きすきせん)に投入された車両に施された塗色で、木次線のラインカラーの山吹色をあしらったデザインとなっております。
木次線とは広島県庄原市の備後落合駅から島根県松江市の宍道駅までを結ぶ路線です。
三江線が2年前に廃止になってしまいましたので、広島県と島根県を直接結ぶ唯一の路線となっております。
中国山地を縦断するような路線でかなりの高低差の中を走ります。
木次線で有名なのは出雲坂根駅付近にある2段式スイッチバックです。
スイッチバックとは、険しい勾配を登坂するために、線路をジグザグに配置して、車両を方向転換させながら登ってゆく線形の事をいます。
こう来て…
こう登る感じです。置くだけお座敷ジオラマでは、勾配は天敵でちゃんとは表現できませんでした…。
芸備線と合わせると、山陰と山陽を結ぶ重要な路線になるはずなのですが、前述の勾配の為に高速化ができず、現在では陰陽連絡の幹線は伯備線が担っております。
昔は広島から松江まで急行列車「ちどり」が走っていたそうですが、JR化後まもなくで木次線への乗り入れは廃止されています。
現在では、木次線のほぼ全ての列車はキハ120形で行われています。
唯一の例外は「奥出雲おろち号」という観光トロッコ列車が走っており人気を博しているそうです。
キハ120形200番台のこの塗装は今ではもう見られないそうで、キハ40形と同じような朱色塗装に改められています。
木次線の山深い景色を見つつ、キハ120形に揺られる旅を想像しながら、今しばらくはBトレ眺めて我慢しておきたいと思います。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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