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今日から10月。ようやく残暑も緩みはじめ、少しづつ秋らしくなってきました。
車窓からヒガンバナの群生を見つけたとき、ようやく秋の訪れを目で感じることができたように思います。
これからは行楽シーズン。本日はかつての行楽シーズンを彩った臨時列車に用いられたこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。JR東日本 485系 勝田色K40編成 です。
485系は国鉄型特急車両の決定版と言える車両です。
交直流で、電源種類を選ばず運用できるため、長距離を走る特急列車に非常に重宝されました。
国鉄時代は一部を除いて、全国でほぼ一律のサービスを行っていましたので、国鉄色の485系があちらこちらで見ることができました。
その後、JRは分割民営化し各地域ごとの会社に生まれ変わります。
効果的に生まれ変わったことをアピールするため必要なことは、新車両を導入することですが、赤字体質で民営化したJRでは投資額の大きなことにはなかなか踏み込めませんでした。
折衷案として、手っ取り早く新会社をアピールするために、既存の車両を改造してリニューアル車として登場させることを画策します。
今回ご紹介の勝田色の「勝田」とは、常磐線勝田駅に併設されている勝田電車区(現:勝田車両センター)のことです。
ここに所属する485系もまた、改造リニューアルの対象となりました。
勝田電車区は常磐線にありますので、485系の担当する特急は、上野と仙台を結ぶ「ひたち」です。
JR化後は新車651系が投入されますが、全列車を置き換えるには時間がかかりましたので、ひたち用の485系も1992年から塗装が651系にインスパイアされた白を基調とした塗色に変更になります。
しかし、485系は徐々に置き換えられ、廃車や転出をしていきます。
そんな485系の中に、郡山駅と会津若松駅を結ぶ特急「ビバあいづ」用の編成として改造された6両1編成がありました。
車内で名産品などを販売するフリースペースを設ける等、意欲的な車両であったそうですが、2002年に廃止となってしまいます。
その後、勝田車両センターへ里帰りした際に、4両へ短編成化され、臨時・団体列車用として活躍します。
移籍当初はまだビバあいづ塗装のままだったそうですが、その後、塗装が改められたのがこの勝田色で、その編成の名称がK40編成となるそうです。
先頭車の側面にはイルカの絵が描かれています。
種車となった編成の特徴を受け継ぎ、運転台上のライトが撤去されています。
2013年に廃車となるまで、北海道から移ってきた運転台上に2灯のヘッドライトを持つK60と共に、波動輸送に運用を担いました。
国鉄からJR化する過渡期に数奇な運命をたどった485系。
この勝田色K40編成も、485系の中の一つとして、皆様の記憶にとどめていただければと思います。
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