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暑いっす!
茹でられているのかと思うような外の暑さには難儀しております。
本日はせめて涼しそうな色合いの車両をと思い、こちらの車両のBトレインショーティーをご紹介したいと思います。JR西日本 489系 ボンネットタイプ 白山色 です。特急「白山」は、上野駅から信越本線、直江津からは北陸本線に入り金沢駅までを結んでいた特急列車です。運行距離は470kmを超え、結構なロングラン列車だったことが伺えます。扱いは同じく信越本線ルートで上野駅と長野駅(一部直江津駅)を結んだ特急「あさま」の、足長バージョンみたいな感じでしょうか。もしくは全く同じ上野駅-金沢駅を結びながら、上越線経由のルートを通る「はくたか」と兄弟、と言った方が近いのでしょうか。信越本線ルートという事は、かの有名な碓氷峠越えをする列車のお仲間で、2週間ほど前にご紹介した「峠のシェルパ」EF63形電気機関車の力を借りて峠越えをしておりました。
そのため、通常の交直流特急車両485系ではなく、碓氷峠専用の補助機関車「EF63」との協調運転が可能な489系が用いられていました。特急白山を画像検索すると碓氷峠関連の画像もたくさんありました。JR化後に、特急白山はJR西日本が運行担当となります。その際に車両のリニューアルと同時に専用塗装が施されました。それが今回ご紹介の「白山色」となります。JR西日本といっても、稀に「雷鳥」等の運用に就いていたようですが、基本近畿エリアをあまり走らないので、個人的にはなじみのない塗色です。愛称である日本三名山の一つ白山をモチーフにしたのでしょうか、夕日を浴びた山が雲海に浮かぶようなイメージのデザインです。以前に京都鉄道博物館に展示されている国鉄色のクハ489-1が、期間限定でこの白山色を施されていたところを見ると、結構人気のあった塗色だったのだと思います。当初はこの白山色もボンネットタイプと、非貫通の電気釜タイプの両方があったそうですが、のちにボンネットタイプのみがこの白山色を纏っていたようです。
山あり雪あり海辺有りの超過酷な経路だったと思うのですが、長野新幹線(現:北陸新幹線)開通が見えていたせいか、新型車両が導入されることなく、489系による運用が最後まで続けられていたようです。長野新幹線開通により、横川-軽井沢間の碓氷峠ルート廃止された1997年9月30日を以て、特急「白山」は運行を終了しました。特急「白山」廃止後もしばらくはこの塗装を維持していたそうですが、2000年頃には国鉄色に戻されたそうです。金沢-上野間を6時間強ほどで結んでいたロングラン特急「白山」。北陸新幹線開通で3時間を切る所要時間となった現代で、Bトレを眺めることでその専用塗装を纏ったボンネットスタイルの489系での旅を思い浮かべてみたいと思います。
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