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暗い話はあまりここには書きたくないですが、ロシアが暴れています。
独裁国家の恐ろしさと、対話の虚しさを感じずにはいられません。
そう考えると地政学的に世界で一番危険な場所は、近隣に独裁国家を3か国も抱える東アジアの日本の位置となります。
他人事ではないけれども、だからと言ってどうすればいいのかわからない。
私たちにできることは祈ることだけなのでしょうか。
無力な私ですが、せめて平和と安寧への祈りを込めて、記事をUPさせて頂きます。国鉄 DD51形ディーゼル機関車 1号機 (試作型) 標準色 です。
鉄道をかじったことのある方なら、ほぼ誰でも知っている超有名機です。
「無煙化」と呼ばれる蒸気機関車の置き換え事業の旗手ともいえる機体で、足掛け16年にわたり、600両超が製造され、四国地区を除く日本全国で活躍し、現在でも現役機が残っています。
このBトレはそのDD51形の1号機をモデルとしています。
このDD51形が製造される以前には、国鉄初の量産ディーゼル機関車のDF50形という機関車が投入されていました。
DF50形はディーゼルエンジンの動力で発電機を回し、作られた電気エネルギーでモーターを動かす「電気式」と呼ばれるタイプでした。
当時はまだエンジンの技術が確立しておらず、牽引力が不足している上、エンジンに外国のライセンス品を用いていたため価格が高価で、D51等の蒸気機関車を置き換えるに至りませんでした。
そこで、新しい機関車の開発に着手し、DD51形1号機は1962年に製造されたその「試作機」という位置づけに当たります。
登場時は隣のBトレのような「ぶどう色」と呼ばれる茶色に白帯を巻き、前面デッキ下に警戒塗装が施された姿でしたが、後年のDD51形の標準に合わせた塗装へ改められました。
ライト部も後年の量産機は引っ込んでいて、岡八郎のような「奥目」に見えますが、この1号機は奥目にならずボンネット前面に置かれています。
このデザインは先に入換用として登場していたDD13形のお顔を彷彿とさせます。
この1号機を試用して、いろいろなデータを取っていたようです。
案の定、エンジンと変速機の相性が良くなかったりして、目標とした性能は得られなかったそうですが、その経験は2号機~4号機の第2次試作機に活かされることとなります。
1号機そのものにも後年改良がくわえられ、試運転だけでなく、通常運用に用いられました。
主に東北地区をねぐらとして活躍したそうです。
その後のDD51形の量産機は、重連での運用を想定した統括制御装置が搭載ました。
重連の運転に対応していなかった初期の機体は、国鉄からJRへ変わるタイミングまでに廃車となってしまいました。
この1号機も1980年頃を最後に運用から外れ、1986年に廃車となったそうです。
日本の非電化区間の無煙化の旗手となったDD51形の祖、1号機。
現在は碓氷峠鉄道文化むらに保存されているそうなので、コロナが収まればその歴史に触れてみるのも一興かと思います。
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