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言葉を選ばずに申し上げると、クソ暑いですね。
太陽に煮殺されそうな勢いです。
遠い未来には、太陽はどんどん大きくなって「赤色巨星」と呼ばれる恒星になると言われております。
その頃には地球の温度も恐ろしいことになっているはずですので、その時の予行演習だと思うようにする、とかとんでもないことを考えるようになるほど暑くてたまらないです。
本日は、一陣の風を起こすべく、こちらの「高速試験」車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。EB10形 電気機関車 茶色+黄帯 高速運転試験塗装 です。
以前にもご紹介いたしました、Bトレインショーティーオリジナルの自由形機関車になります。
2012年、Bトレインショーティー発売10周年を記念して、「Bトレ博」と呼ばれるイベントなどで発売された商品だそうです。
しかし、どこかで見たことのあるような出で立ち・・・。
意匠としては、国鉄EH10形電気機関車を模したようなデザインです。
見知ったEH10形は俗に「クマンバチ」と呼ばれた黒々した車体に黄色い帯が印象的な車体でした。
こちらはぶどう色と呼ばれる茶色を全身にまとっています。
Bトレの製品の解説には「15号機 高速運転試験時」となっています。
何だそりゃ、と思ってデザインのもととなったEH10形電気機関車の事を調べると、出てきました。
EH10形が活躍していた1950年代、新幹線もないこの時代は、東海道本線の東京-大阪間の輸送が大動脈となっていました。
SLが牽引する客車列車「つばめ」「はと」等が運行されていましたが、輸送力のひっ迫と共にその高速化が求められるようになりました。
そこで、長大な貨物列車を高速で牽引する「マンモス」EH10形を、旅客用に転用できないか?という話が持ち上がります。
1955年に製造されたEH10形の15号機は、重い貨物を引っ張るけん引力よりも、高速運転性能を重視した歯車比に改められて製造されました。
その時に、EH10形15号機がまとったのが、今回ご紹介するBトレと同じ、ぶどう色ベースに黄色い帯を巻いた塗色でした。
黒いEH10形も存在感がバリバリありますが、このぶどう色も一種の異彩を放っています。
こうして登場したEH10形の15号機を用いて、1955年から東海道本線で高速運転のテストを行っていたそうです。
しかし、パワフルだけど重量が重いEH10を高速で運用するには、線路のベースとなる路盤を強化しないと運用できないなどの問題に直面します。
そうしているうちに旅客輸送のメインは客車列車から電車へとシフトしていきます。dododotoh.hatenablog.com
EH10形15号機でなしえなかった東京-大阪間の高速特急輸送は、「こだま型」と呼ばれた151系電車、そして東海道新幹線0系へと引き継がれ、確実に成果を上げて行きました。
そうした雰囲気を少しでも感じられるよう、BトレEB10を重連させて、「もし、EH10形での高速客車列車が運行されていたら?」というパラレルワールドを拙い画像ながら表現してみました。
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