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ゴールデンウィークもはや終盤。もう終わってしまったという方もいらっしゃるかと思います。
今年のゴールデンウィークは、久々にコロナの宣言の無い連休となり、どこも多くの人でにぎわいました。
昨日お会いした方に、どこに行きましたか?と聞いてみたところ、『他人の後頭部展』に行ってきたと言われました。
何それ、と思って聞いてみると、某有名遊園地に行ったのは良いが、とんでもない混雑だったため、ずっと行列。
その間他人の後頭部ばっかり見ていたため、遊園地に行ったというよりは、いろんな人の後頭部を眺めに行ったようなもの、ということが正確な表現のようです。
観光業の方々には干天の慈雨だったかと思いますが、やはり混雑は嫌なモノです。
本日も、観光地の待ち時間や渋滞中の暇つぶしにして頂けるよう、こちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。国鉄/JR貨物 EF66形直流電気機関車 0番台 JR貨物新更新色 裾帯白 です。
鉄道ファンなら知らぬ者はいない、国鉄型電気機関車の名機です。dododotoh.hatenablog.com
試作初号機の登場は1966年にさかのぼります。
当時、モータリゼーションと高速道路網の整備によるトラック輸送の伸長が目覚ましく、国鉄の貨物輸送は押されていました。
鉄道ならではの特徴で対抗するため、国鉄は貨物列車の高速化を企図し、専用の貨車と機関車の導入に踏み切ります。
時速100kmでの運用を目指して、開発された大出力電気機関車がこのEF66形です。
試作機の段階ですでにこの外観デザインが採用されていて、今までのEF65とは全く違う機体を開発するんだ!という意気込みが感じられます。
とても鋭角的なデザインで、風を切って走るようなスピード感が感じられます。
1968年に量産が開始され、55両が製造されました。
投入当初は輸送スピードが命の鮮魚運搬に、同時に投入された冷蔵車レサ10000系と共に「とびうお」「ぎんりん」の運用に充当され、そのパワーと高速性能をいかんなく発揮しました。
この秀逸なデザインから人気のあった機体なのですが、その開発目的からも明確なように、長らく貨物専用機として運用されていました。
しかし、1985年からはブルートレイン「富士」「はやぶさ」の先頭にも立つようになりました。
その後、国鉄は分割民営化を行います。
EF66の大半はJR貨物に継承されました。
JR貨物となった後は、国鉄時代からのイメチェンを図ろうとしたのか、試験塗装を行ったり、JR貨物の更新車に施された薄いブルーの塗装を纏ったりしました。
しかし、2004年以降の更新車からは、国鉄時代に近い色合いで塗装されるようになりました。
やはりこのデザインには紺色とクリーム色が似合う、と改めて気づいたのでしょうか。
今回ご紹介のBトレもその一種で、主に塗装変更初期に当たる車両が車体裾部に白い帯を巻いておりました。
この帯は後にクリーム色に変更され、数年前まで活躍していた30号機もクリーム色の帯を巻いておりました。dododotoh.hatenablog.com
現在ではこのEF66形の0番台は27号機のみが現役を続けており、「国宝機」とも称されていますが、今後の動向は不透明で、いつ引退となってもおかしくない状況です。
ゴールデンウイークの締めくくりにふさわしい、名機EF66形電気機関車0番台の白帯姿のご紹介をもって、最後の現役機27号機へのエールを送ると共に、皆様がゴールデンウィークの最後をEF66のようにパワフルに過ごして頂けますようお祈り申し上げます。
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