いつも当ブログを御贔屓いただきまして、誠にありがとうございます。
ついに京阪神にも緊急事態宣言が再び…。
何回唱えなあかんねん「今一度の我慢」とは思いつつ、感染者を爆発的に増やさないためにはここを乗り切らなければなりません。
変異種も出てきている中で、本当の正念場だと思って不要不急の外出を避けて過ごしたいと思います。
本ブログも、誰にも要請されないまま綴る「今最も不要不急なブログ」を自認しつつ、本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介致します。
JR東海 キハ85系 です。
JR東海の特急形気動車で、「ワイドビュー」の名を冠する嚆矢となった車両です。
非貫通型の前面が、いかにも「ワイドビュー」って感じです。
この車両は現在ではJR東海の子会社となっている日本車輌製造で製作されました。
このBトレも日本車両製造の鉄道グッズ部門「日車夢工房」が企画したもので、本物を作った会社が模型を企画するという一風変わった製品でした。
「日車夢工房」製のBトレはできの良いものが多かったのですが、残念ながら2017年12月に鉄道グッズ製作から撤退、「日車夢工房」ブランドも消滅してしまいました。
話を戻して、このキハ85系はJR東海の車両ではありますが、特急「ひだ」として大阪駅まで乗り入れてきますので、関西でもなじみのある車両です。
1989年に高山本線の特急「ひだ」で運用が開始されました。
国鉄からJR東海となった後、非電化区間を走る特急「ひだ」「南紀」には国鉄から引き継いだキハ82系特急形気動車が充当されていました。
老朽化したキハ82系を置き換え、さらなるスピードアップを目指して開発されたのがこのキハ85系です。
120km/時の最高速度と高加速性を得るために、国産ではなく小型で強力な海外製のエンジンを敢えて採用したことが特筆すべきことかと思います。
キハ85の投入により時間短縮に成功、都市部で電車ダイヤに組み込んでも遜色のない性能を発揮することができました。
また、国鉄からJRへと変化した時代に登場したこともあり、意匠面でも今までの車両からイメージチェンジを図りました。
211系と同様にステンレス製車体が採用されましたが、先頭部だけは事故時の復旧が容易なように普通鋼製とし、白色塗装がなされ、コーポレートカラーであるオレンジ色の帯をまいています。
このスタイルは今日の373系、313系、キハ25形に至るJR東海の標準として踏襲されています。
1989年の通産省「グッドデザイン賞」を受賞し、翌年の鉄道友の会選定の「ブルーリボン賞」をJR東の651系と最後まで争い、惜しくも次点となりました。
JR東海にとっては、まさにエポックメイキングな車両だったといえるかと思います。
オールドファンにとっては、国鉄型キハ82を追い出した憎き敵だったかもしれませんが、もうすでに登場から31年も経ったことになります。
東海道新幹線というドル箱を抱え、財務体質の良いJR東海は車両の新陳代謝も早く、このキハ85系にも、後継機種としてHC85系というハイブリッド式気動車の2022年からの導入が決定しております。
JR東海と言う会社の「JR化」の象徴と言っても過言ではないキハ85系。
Bトレを眺めながら、飛騨路・南紀路を彩ってきた特徴的な姿を愛でたいと思います。
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