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値上げラッシュが止まらんです。
つい最近も久々に食べたくなって寄った「餃子の王将」でも、定番メニューが値上げになっていました。
原材料が上がっている現状なので、お店の立場に立てば値上げも止む無しとは思いますが、決して許容しているわけではないのですよ黒田総裁。
そう考えると、こういう趣味の領域にも、値上げが迫ってくることは避けようがないのかも…。
買うなら今、見る前に飛べ、と自分の趣味欲を甘やかしつつ、本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。帝都高速度交通営団(東京メトロ) 06系 千代田線 です。東京地下鉄の緑帯を巻いた車両、という事で、千代田線で活躍した車両という事が一目でわかります。営団/東京メトロの車両形式の表記は、大雑把に言うと3種類に分類することができます。
①銀座線・丸ノ内線の100形~2000形と3000系マッコウクジラから8000系半蔵門線車両まで。
②銀座線01系から半蔵門線08系まで
…(例外)銀座線 1000系(新)dododotoh.hatenablog.comこの3分類において、①は時代の幅が大きすぎるため外観の統一性はありませんが、②・③に関してはなんとなくデザインには共通性があります。この06系については②期の車両となり、他の07系等と似た意匠となっています。有楽町線用の07系とは登場時期もほぼ同じで兄弟車両と呼べるかと思います。先頭車の「くの字」形状は、先代6000系の面影を感じさせます。この「くの字」形状やライト配置を見ていると、JR西日本221系を思わせるお顔立ちです。登場時期も近いので、この時代のトレンドだったのかもしれません。登場は1993年と意外に古いですが、もうひとつ意外だったことがありました。この06系は、10両1編成しか製造されていなかったことです。登場時の千代田線では輸送力増強が図られており、当時の営団側で1編成分の増強が必要となりました。当時の主力は名車6000系でしたが、1971年に量産が開始された20年以上のも前のモデルでした。そういう理由もあり、今更6000系を1編成作るというのも…という事でこの06系が製造されることになりました。6000系の耐用年数がまだあったからか、その後06系の増備はなされませんでした。JRの207系900番台といい、こういう一編成だけの系列が千代田線界隈に偏ってきたのには理由があるのでしょうか。よくわかりません。2010年代に入ると、ようやく6000系の引退が始まり、ようやく06系も勢力拡大か…とはなりませんでした。
東京メトロではすでに副都心線用に新しいコンセプトの10000系が登場しており、千代田線用にも新たな系列16000系の増備を決定します。06系も「じゃあ…いいですよ、細々と頑張らせてもらいます…」という心境だったのでしょうか。さらに追い打ちをかけるようにホームドア設置という難題が現われ、千代田線は16000系に統一されることになり、ホームドアに対応できない06系は千代田線を去ることになります。そしてそのまま他線へ転線することなく2015年に鬼籍に入ってしまいました。先輩6000系よりも3年も早く虹の橋を渡ってしまった06系、この記事がその菩提の弔いとなれば幸いです。
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