毎度当ブログをご贔屓頂きましてありがとうございます。
タイムリーな話題ではなくて恐縮ですが、珍しく大河ドラマ「麒麟がくる」を見ておりました。
裏切り者一辺倒の描かれ方だった明智光秀を違った角度から描いた作品でなかなか良かったです。
この間の火曜日放送だった総集編を見ながら、一年って早いなとつくづく痛感しております。
NHK制作の番外編、「光秀のスマホ」も見ましたが、こちらも実にバカバカしくて面白かったです。
本編の重々しい雰囲気をいい意味でぶち壊してくれています。
こちらはYouTube等で公式動画が今でも見られるので是非ご覧になって下さい。
本日は戦国時代とまでは行きませんが、少し時を戻してこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介致します。
東武鉄道 8000系 更新前 新塗装 です。
昭和の東武を代表する通勤型車両かと思います。
1963年から導入が開始され、1983年に至るまで20年間増備が続けられました。
総数712両! 私鉄車両としては異例の多さです。
外観上はぱっと見た目に特別な特徴を感じない…、口の悪い言い方をすれば「面白みのない」感じですが、視点を変えれば虚飾のない「質実剛健」な印象を受けるデザインです。
ついた異名は「私鉄の103系」、言い得て妙かと思います。
私鉄車両で長期にわたって同じ仕様の車両が増備されるのは極めてまれで、途中で新型車両を導入しそうなものなのですが、何故なのでしょうか。
ここからはあくまで通販番組にある「※個人の感想です」というテロップが常に出ているものとしてご覧頂ければ幸いです。
東武鉄道は営業距離の極めて長い鉄道会社です。
総営業キロ463.3kmはJRを除けば関東No.1、日本でも近畿日本鉄道に次ぐ2位の路線距離を誇ります。
そんな中には乗車率の高い通勤路線もあれば閑散区間を走るローカル線もあります。
東武8000系は2両から8両まで様々な編成で運用されており、その運用の柔軟性がここまでの増備に繋がった要員の一つかもしれません。
また、営業キロ数が長いとどこかで事故が起これば広範囲にわたって影響が及びます。
そんな時に性能がまちまちな車種が多く混在すると、変則ダイヤを組む時の足かせとなります。
そういう面からも同一仕様の車両を多く抱えることで、ダイヤが乱れた時の運用に柔軟性を持たせられたのではないでしょうか。
ローカル運用から伊勢崎線系統の浅草-東武日光間の準急や、東上線池袋から秩父鉄道三峰口間の特急「みつみね」等の長距離の運用までを器用にこなす万能車両であったことは間違いないかと思います。
個人的にはセイジクリーム塗色の印象が強いのですが、この塗色も随分前からのもので、8000系にもなじんでいると思います。
この姿は更新前の姿で、2007年頃を最後に全て更新工事済みの姿へ変わりました。
昭和脳の私にはこちらのお顔の方が「ザ・東武」って感じが致します。
しかしながら、東武博物館において8111編成が更新前の姿を保ったまま動態保存されています。
私鉄の103系と称された8000系も最初の登場からもうすぐ60年。
現在では所帯も200両を切り、現在の主戦場である野田線や群馬エリアの各線に10000系が転入してきており、予断を許さない状況です。
関西から乗りに行くにはかなりハードルが高い状況ではありますが、一度くらいは日本一の通勤電車、東武8000系の現役の姿を拝みにいければ良いなあと思っております。
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