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先日モンキーパンチ先生の訃報に接しました。
ルパン世代、というほどではないにせよ、子供時代に日曜昼の読売テレビでルパン三世の再放送を2本ずつ見ていた典型的関西人としては、平成の終わりと共に一つの時代が区切られたような気持になります。
個人的には第2シリーズの最終話「さらば愛しきルパンよ」が印象的でした。
本日ご紹介するBトレインショーティーは、実車がルパン三世の漫画連載が開始されるより5年も前にデビューしたこちらの車両です。
京阪電気鉄道 1900系 標準色 冷房車 です。
京阪1900系は、天満橋から淀屋橋への延伸を翌年に控えた1962年に、特急用車両として製造されました。
京阪お家芸の「テレビカー」でもあり、転換クロスシートと空気バネ台車を装着し、快適な乗り心地の特急車として活躍しました。
この車両が国鉄・阪急・京阪の京阪間速達輸送のバトルに火をつけました。
国鉄は京阪間の快速列車をそれまでの80系から113系に転換。
阪急はその後京阪間の特急車用に1900系と同じく転換クロスシートを備えた2800系を投入し、三つ巴でサービスにしのぎをを削ることになります。
京阪は1971年に、名車と名高い初代3000系を特急車として投入し、それに伴って1900系は一般車へと格下げされました。
しかし1900系は優秀な車両であったことと、京阪のケチ、もとい、物を大切にする精神により、1985年ごろから冷房化や外観、方向幕など、2200系等の他の通勤車両と遜色のないようにリニューアル工事が行われました。新製車の特徴であったバンパーを途中でぶった切って標識灯を埋込むという独特のスタイルで、活躍を続けておりましたが、2008年に惜しまれつつ引退をしました。
足掛け46年、様々な外観や内装の変遷を見せながら、京阪を支え続けた1900系。
その終末期の姿を、今一度Bトレでよみがえらせ、京阪3000系、阪急6300系、国鉄117系を生んだ京阪間輸送のバトルの火花の輝きをその奥に見つめたいと思います。
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