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京阪神急行B支線

百々怒涛(どどどとー) と申します。関西モノを中心に色々なBトレインショーティーを収集しています。鉄道趣味の中でもニッチな沼に肩まで浸っております。図鑑的にご覧頂ければ幸いです。

名古屋鉄道 モ520形 旧急行色

いつも当ブログをご贔屓下さりありがとうございます。

コロナが第三波と思われる増加を見せております。

気温が下がる中、皆様も予防には充分ご注意下さいませ。

今週は阪神タイガース藤川球児選手の引退試合がありました。

本拠地の引退試合もしびれましたが、ビジターの球場でも各球団の計らいでセレモニーが行われていたのが印象的でした。

藤川球児選手が対戦相手からも「敵ながらあっぱれ!」というリスペクトを受けていたのだなあ、と感じました。

記録上名球会には届かないものの、まさに不世出の名選手と言えるかと。

改めて藤川球児選手に賛辞を贈りたいと思います。

本日は80年間活躍した不世出の名車、の影にいたこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介したいと思います。

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 名古屋鉄道 モ520形 旧急行色 です。

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見るからにレトロな車両です。

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それもそのはず、生まれは大正時代の1923年と非常に古い車両になります。

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正面の半円形の形状と、その前面を覆う5枚窓が非常に印象的な車両です。

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岐阜一帯に路線を持っていた美濃電気軌道が製造した車両で、1930年に美濃電が名岐鉄道に吸収合併、名岐鉄道と愛知電気鉄道の合併で現在の名鉄が誕生すると、そのまま名鉄の車両となりました。

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通常の鉄道路線と路面軌道の両方を走ることができるため、揖斐線岐阜市内線の直通運転に重宝されました。

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その直通運転に用いられる時に改められた塗装がこの白と赤のツートンカラーでした。

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塗装だけでなく車内も転換クロス化し、直通急行列車にふさわしいものに改造されています。

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直通運転の際は戸袋部の丸窓で有名なモ510形とコンビを組み、2両編成で運用されました。

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郊外では鉄道専用線を走り、市街地では併用軌道を走るという京阪石山坂本線のような運用がなされていました。

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しかし、コンビを組んだモ510形とこのモ520形では決定的な違いがありました。

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モ510形の方がモ520形よりも3年遅い1926年に登場しております。

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モ510形がリベットだらけの武骨な外観なのに比べ、モ520形の方がつるんとした外観に見え、とてもモ510形より3年早く登場した車両には見えません。

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端的に言えばモ510形はフレーム・外板が鋼製で内装が木造の「半鋼製車」、モ520形は木造車にアルミサッシをはめ込んで外板の鋼板を張り付けただけの「簡易半鋼製車」でした。

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共に重宝されて長らく運用に就いていたのですが、モ520形が木造車ベースであったためにモ510形よりも早く運用から離脱してしまいました。

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モ510形が、岐阜市内線を含む名鉄600V区間が廃止となった2005年3月まで現役を続けたのに対し、モ520形は1988年までに全車廃車となったそうです。

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それでも木造ボディーを引っ提げて65年もの長きにわたって現役を続けたことは特筆に値すると思います。

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現役を80年続け、エバーグリーン賞を受賞、現在でも保存車の多いモ510形の影となりがちなモ520形ですが、間違いなく岐阜の鉄道史に名を残す車両であり、モ510形と共に皆様の記憶にとどめてほしい車両だと思います。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑

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