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師走に入りました。がここにきてまたあのコロナめが蔓延し、大阪では外出自粛要請まで…。
本当に疫病に翻弄された一年です。
本日は、本当なら今年上野動物園にシャンシャンを見に行ったついでに、色んな東京の車両を見られるはずだったという無念な気持ちを、こちらの車両のBトレインショーティーのご紹介にぶつけたいと思います。
東京メトロ 1000系(2代) 銀座線 です。
東京メトロ銀座線はほぼ地下区間を走りますが、ストラクチャー群が貧弱なため、そのような表現ができず、ありえない光景のオンパレードになってしまっていることを先にお詫びしておきます。
どことなくレトロな香りのする車両です。
2012年に登場し、それまで運用されていた登場から30年経過した01系を置き換える目的で導入されました。
東洋初の地下鉄として上野-浅草間で開業した当時に導入された1000形(初代)をモチーフとしているそうです。
こちらのBトレは中間車化された1300形ですが、片開きドア、窓枠上下の補強板など、モチーフとなった1000形(初代)のイメージに近いので画像をご紹介しておきます。
正面などの意匠は、色合いはちょっと違うものの、デザイン的にはかつて銀座線を走った営団2000形を思い起こさせる感じです。
しかし、レトロなふりしてLED主灯の採用や永久磁石同期発電機等、車内外の設備には当時の最新技術がモリモリに盛り込まれております。
東京メトロ銀座線はトンネル断面が小さいため、コンパクトな車両が導入されていましたが、この1000系がいくら新しくてもその制限はかわし切れず、大手鉄道会社では珍しい車長16mで製造されています。
また、東京メトロの中でも銀座線と丸の内線は、一般的な架線からパンタグラフを通して電気を受け取る架線集電方式ではなく、線路の横にひかれた3本目のレールから集電する「第三軌条集電方式」という特殊な方法を用いています。
大阪メトロでも採用されていますが、この方式は架線をひかずに済むので、トンネル断面が小さくでき、工事費の圧縮を狙っての事かと思います。
関東私鉄・JR各社は東京メトロを経由して激しく相互乗り入れをしておりますが、銀座線と丸の内線は、この特殊な集電方式がもとで相互乗り入れを行っておらず、他社車両と相まみえることはありません。
銀座線においては唯一、表参道駅において半蔵門線と同一ホームでの乗り換えが可能なため、半蔵門線車両と半蔵門線に乗り入れる車両とのコラボが楽しめます。
最終増備車は特別仕様となっており、木目調の車内やラッピングによる窓枠上下の補強板(ウインドウヘッダー・ウインドウシル)やリベットの表現など、さらにレトロなイメージを再現しているそうです。
ど都会を走る小さくてかわいらしく、どこか懐かしい雰囲気の東京メトロ1000系(2代)。
将来どこかの地方鉄道へ移籍しても重宝されそうな車両ですが、まだまだ日本最初の地下鉄である銀座線の主役を張ってくれそうです。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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