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京阪神急行B支線

百々怒涛(どどどとー) と申します。関西モノを中心に色々なBトレインショーティーを収集しています。鉄道趣味の中でもニッチな沼に肩まで浸っております。図鑑的にご覧頂ければ幸いです。

国鉄 EF81形 交直流電気機関車 ローズピンク

いつも当ブログをご訪問を頂きましてありがとうございます。

北陸・東北でまた大きな地震が起きました。被害にあわれた方には心よりお見舞いを申し上げます。

関西では梅雨入りが遅れておりますが、雨の多い季節になりました。

雨が降るたびに憂鬱な気分になったりしますが、そんな時はこの詩を思い出すようにしています。

 

雨のおとがきこえる

雨がふっていたのだ

あのおとのようにそっと 

世のためにはたらいていよう

雨があがるように

しずかに死んでいこう

 

八木重吉の「雨」という詩です。

八木重吉では「素朴な琴」の方が有名かもしれませんが、私はこの詩がとても好きです。

華美な修飾もなく平易な言葉で綴られる何と優しい物の見方。

雨に対する印象を一変させるに十分な力がありました。

ご訪問下さった皆様にも一度触れて頂きたいと思い、ご紹介させていただきました。

本日はもう一つ、世のために昼も夜もそっと働いてくれたこちらの車両のBトレインショーティーもご紹介させていただきます。

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国鉄 EF81形 交直流電気機関車 ローズピンク です。

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国鉄、現在のJRには3つの電源方式が存在します。

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直流1500V、交流20000V(50Hz/60Hz)の3種が存在し、それぞれに対応する機器が違うため、原則として電車や機関車を分ける/変える必要がありました。

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基本的に運用される列車も区間割がなされていましたが、長距離を運転する寝台列車や貨物列車などは機関車を付け替える必要がありました。

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特に、大阪から青森までの日本海側を走る東海道線北陸本線信越本線羽越本線奥羽本線などを総称して呼ばれる「日本海縦貫線」では、この3つの電源が存在するため、機関車の付け替え手間がかかっており、速達性とコスト両面の弊害となっていました。

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この3つの電源を、機関車を付け替えることなく走破できる性能を持たせたのが、このEF81です。

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直流電気機関車は青色、交流電気機関車は赤色が標準色でしたが、交直流車は両色をまぜて紫色かと思いきや、ED46(試作機。のちのED92)以来、EF80、EF81とこのローズピンクが交直流機関車のスタンダード色として定着しておりました。

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日本海縦貫線をはじめ、関東、九州でも活躍し、電源を選ばない性能から全国各地で、旅客に、貨物に、その姿を見ることができました。

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また、東では北斗星カシオペア、西ではトワイライトエクスプレスと豪華寝台列車の牽引機としても用いられ、機関車の花形とも呼べる活躍をしておりました。

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しかし、最初の登場が1968年で、現在では経年からくる老朽化でずいぶんと数を減らしました。

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日本海縦貫線の貨物運用も定期運用はなくなってしまい、EF510にその任を譲り渡したため、今ではその姿をなかなか見ることはできなくました。

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時代と共に日本中を駆け抜けた名機EF81。f:id:dododotoh:20190530203756j:plain

「雨」のようにそっと世のために働き続けたそのローズピンクの姿を、今一度優しい気持ちで眺めてみたいと思います。

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阪急電鉄 6300系

いつも当ブログをご贔屓頂きましてありがとうございます。

みなさま、オレオパンダってご存知でしょうか。

よくお菓子売り場で目にするあの「オレオ」の宣伝用キャラクターなんですが、百聞は一見に如かず、とりあえず見て頂きたく。

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もうパンダそのものなんです。

これが唐突に街に現れるもんですからみんなびっくりしていました。

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もう人が襲われているようにしか見えません。(※一部画像を加工しています)

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道頓堀の戎橋のところで遭遇しましたが、道頓堀を往来する観光船のお客さんが驚いてバシャバシャ写真撮ってました。

いろんな方のツイッターにその画像や動画が上がっていますので、一遍見てみてください。ただただリアルで驚きます。

閑話休題、冒頭のマクラと何の関連性もありませんが、本日ご紹介したいBトレインショーティーはこちらでございます。

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阪急電鉄 6300系 です。

阪急京都線の特急用車両として1975年に登場しました。

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阪急電鉄はブランドイメージを大切にする会社で、ほかの関西大手私鉄が車両のイメージカラーを従前より大きく変更させているのに対し、かたくなにマルーン一色を守り通しています。

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前面形状や車内の内装等も大きな変更は少なく、「慎重居士」いわゆる保守的な社風ともいえます。

この慎重さこそが阪急の「高級感」ブランドイメージを形作っていると感じます。

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そんな中、この6300系はチャレンジングな車両であると言えます。

前面形状は2200系を踏襲しましたが、標識灯周りをステンレスの飾り帯を巻き、屋根上部をアイボリーで塗装する等、他の車両とは一線を画した外観となりました。

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車長自体も2扉転換クロスシートと2800系の仕様を踏襲していますが、扉位置を車端部に配置し、デッキ付き車両と見まごうばかりの外観です。

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この車両の誕生の裏には京阪間の国鉄/京阪/阪急の旅客サービス戦争がある、と私は勝手に思っております。

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京阪の名車3000系テレビカーの登場が1971年、国鉄のブルーライナーと呼ばれた153系の新快速投入が1972年、阪急は1964年に2800系2扉転換クロス車を京都線特急に投入していましたが、予備車がなく2300系ロングシート車の併用が続き、特急専用車両の増備に迫られていました。

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2800系を増備するくらいなら、いっそ新しい車両を、との思い切りも阪急にとっては異例のエピソードかと思います。

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6300系は1976年にブルーリボン賞を受賞しております。阪急電鉄の受賞は後にも先にもこの6300系のみとなっています。

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現在では短編成化し主戦場を嵐山線に変えておりますが、今でも元気な姿を見られるのはうれしいことです。

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他の阪急車と一線を画する威容を誇った6300系。

伝統とブランドを守る阪急の「冒険心」をこの姿の中に見た気がします。

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