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ずいぶんと暑くなってきました。春って短いものですね。
桜が咲いたかと思えば、ツツジの花に代わり、田んぼに水を張り始めたかと思ったら、もう少しでアジサイの季節。
季節は移ろい、日々刻々と色んな事は変わっていきます。
時間の移ろいの速さに、ふと、自分だけが同じところで足踏みをしているような気持ちになる事があります。
時代と共に変わり続けることが是とされ、全てにスピード感が求められる日々に、疲れを感じてしまっているのでしょうか。
いつまでたっても変わらない、頭の中の原風景を、Bトレの撮影に求めているのかもしれません。
本日も変わり映えしない画像で恐縮ですが、今回はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。愛知環状鉄道 2000系 です。
愛知県の岡崎と高蔵寺を結ぶ路線を運営しています。
環状、といっても山手線や大阪環状線の様に完全な円形になっているわけではありません。
道路で言えば東京の環状8号線や、大阪の道路 中央環状線、外環状線の様に、都市中心部の外周を巻くように敷設された線に対する呼称かと思われます。
名古屋から放射線状に伸びたJR、名鉄線の東側を南北に結ぶように建設されています。
この路線を調べると「岡多線」という言葉が散見されます。もともとは国鉄の路線「岡多線」として開業しました。
「岡多」とは岡崎と多治見を結ぶ線という意味でつけられていました。
岡崎-新豊田間で先行開業したものの、部分開業であったことと、運転本数が少なかったこともあり、大赤字路線となってしまいました。
廃線対象にもなったようですが、沿線にはトヨタの工場群もあり、沿線自治体が存続を要望し、紆余曲折を経て第3セクター方式での存続が決定しました。
岡多線は一旦分割民営化後のJR東海の路線となった後、その約10か月後の1988年1月31日に発足した愛知環状鉄道の路線として引き継がれました。
このタイミングで、新豊田-高蔵寺間も開業しています。
転換後は愛・地球博の開催もありましたが、通勤・通学路線として輸送量を伸ばし、現在では補助金ありきではありますが、採算性は改善されているようです。
全線を通して立体交差が多く、名鉄の豊田線や瀬戸線ともクロスしており、駅で接続し乗り換えも可能となっているようです。
また、JRの中央西線と直通運行が行われており、高蔵寺駅を経由してJR東海の車両が朝夕に愛環線に乗り入れてきます。
2000系は、開業時に投入された100系の代替として2002年から同線で活躍する愛知環状鉄道の主力車両です。
100系は登場から17年ほどで姿を消したことになり、「早」と思ったのですが、電装品に国鉄101系の部品を流用したりしていたそうなので、老朽化が早かったようです。
現在では愛環線の車両は全て2000系で統一されておりますが、ご覧頂ければお分かりの通り、JR東海の313系の亜種となります。
ほぼ313系と相似形ですが、緑色の複雑な帯模様が特徴的で、JR東海車両とは一線を画した印象です。
全車この塗色ではなく、後期に投入された車両には、青い帯が巻かれているようです。
以前東武野田線の時も書きましたが、別地方から来た「おのぼりさん」は、都心から放射状に延びる路線を利用しがちで、こういった都市の外周を巻く路線はなかなか乗車する機会に恵まれません。
今回のBトレの表現が「あり得ない」状況だったとしても、どうか大目に見てくださいます様、お願い申し上げます。
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