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本日のご紹介は、阪神淡路大震災時に不通区間の迂回路として機能した路線を走るこちらの車両のBトレインショーティーでございます。
JR西日本 103系 3500番台 播但線 です。播但線は、お城で有名な兵庫県の姫路から、県中央部で山陰本線と接続する和田山までの路線です。山陽本線と山陰本線を直接つなぐ、いわゆる「陰陽連絡路線」です。普通列車以外は「特急はまかぜ」が播但線を経由して浜坂方面へ運行されています。播但線の南半分だけが電化されており、前述の「はまかぜ」を除けば寺前駅を境に電車による運行と気動車による運行とに系統が分断されています。播但線沿線の観光地“天空の城”竹田城跡や生野銀山などは、非電化区間にあります。寺前駅の北隣とさらにその隣、長谷駅と生野駅の間にトンネルがあり、そこを分水嶺として太平洋側にそそぐ市川と日本海側にそそぐ円山川の沿岸を走っています。播但線は平成に入っても客車列車が運行されていたのどかな路線でした。しかし、阪神大震災で山陽本線が大打撃を受け、長期不通となったときは、加古川線と共にう回路として機能し、和田山を経由して播磨地区と大阪方面を結びました。その当時も非電化でしたので、臨時快速として当てられたのはキハ65やキハ181だったそうです。そういった交通の冗長性維持の面を評価されたのか、播但線、及び加古川線はその後電化します。こちらの103系は1998年に播但線 姫路-寺前間が電化した際に投入された車両です。103系を2両編成化し、モハ102に運転台を設置したり、ワンマン化・体質改善工事などを施されてデビューしました。その際にまとった塗色がこのワインレッドです。他のJR西日本の体質改善車といでたちがよく似ています。播但線は何故か全線電化とはならなかったため、この103系が和田山まで顔を出すことはできません。2両編成で走るその姿は、関東の方でも何か南武線の支線なんかを思い起こさせるのではないでしょうか。播但線の南端、姫路駅近辺では毎時2~4本の運行があり、地方路線としては元気な方ではないでしょうか。姫路駅の在来線ホームにしれっと止まっていても、深紅の姿はよく目立つので目に飛び込んできます。今のところ後継車の話は聞きませんが、改造前までさかのぼれば、結構な車齢になるため、いつまでも安泰というわけではなさそうです。コロナが落ち着けば、姫路駅名物「えきそば」をホームで食べながら、世界遺産「白鷺城」こと姫路城の姿と合わせて昭和遺産103系の亜流の姿を楽しむのもまた一興かと思います。
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