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ようやく秋の気配が感じられるようになりました。天高く私肥ゆる秋の到来です(笑)。
本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。国鉄 421系 九州色 原型ライト です。
低運転台がかっこいいです。
交直流電車の分類わけは結構ややこしく難解です。
戦前からあった直流電化の路線と比べて交流電化の歴史は比較的新しく、1957年の仙山線が日本初の交流電化路線です。
交流電化は遠くまでロスが少なく電気が送れるため、変電所の建設コストが低く、列車の運行密度がさほど高くないエリアで有効な電化方式です。
逆に電車側の機器のコストが高いため、過密路線にはあまり向かない方式です。
直流、交流で列車を乗り換えることなく運用するために製造されたのが交直流電車です。
その草分け的な車両が401系と今回ご紹介の421系になります。
421系は直流と交流60Hzの2電源に対応した車両で、電動機出力は低めの100kWとなっています。
交流電化の特徴から、大都市圏での運用というよりは大都市圏へ接続する郊外での運用を想定した車両となるため、「セミクロスシート」という車内配置が採用されています。
こういった新性能電車の近郊型車両の祖は、てっきり111系かと思っていたのですが、この401、421系の方が先に誕生しています。
その画期的なコンセプトや性能が評価されたのでしょうか。1962年に鉄道友の会が制定する「ローレル賞」を受賞しています。
登場時はいわゆる「国鉄交直流カラー」で登場しました。
この塗装はJR化前に九州地区の一般車の塗装として採用された塗色です。
415系常磐線色と比較すると、窓上のラインの有無で見分けることができます。
421系はJR九州に継承されます。
主に鹿児島本線で活躍しました。
JR化後には冷房化もされましたが、増備された811系・813系に置き換えられていきました。
後進の415系は長命を保ちましたが、421系は1996年までに全廃となったようです。
新性能近郊型電車の祖、421系。
やっぱり低運転台もかっこいいよなあ、と思いつつ、421系の終末の形態を愛でたいと思います。
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