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京阪神急行B支線

百々怒涛(どどどとー) と申します。関西モノを中心に色々なBトレインショーティーを収集しています。鉄道趣味の中でもニッチな沼に肩まで浸っております。図鑑的にご覧頂ければ幸いです。

国鉄EF63形直流電気機関車 標準色

いつも当ブログを御贔屓いただきまして、誠にありがとうございます。

もうそろそろ関西も梅雨明けかという時期に入りました。

私の苦手な暑い夏がもうすぐそこまでやってきています。

こんな時は山深いところに避暑に出かけたいところですが、コロナ再拡大でそうもいかんだろうなあ…と。

本日は、せめて山気分だけでも味わうべく、こちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします

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国鉄EF63形直流電気機関車 標準色 です。

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マニアの方に「横軽」と呼称される信越本線の急勾配区間、横川―軽井沢間の碓氷峠越えの補助機関車として登場しました

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下り坂での発電ブレーキによる抵抗器の排熱を行うため、エアフィルターが大きく取られています。

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車両間の制御信号等の橋渡しとなるケーブルをつなぐ栓(ジャンパ栓)があり、多様な形式との連結を想定し、各種ジャンパ栓が取り揃えられています。

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この栓をつなぐことでEF63からの指令で電車側の制御が(その対応ができる電車に限り)できるようになっており、このような運転を「協調運転」というそうです

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逆サイドです。

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大きなハッチがありますが、停電時に電源が断たれてもブレーキ設備を稼働させ下坂可能にするためのバッテリーのメンテハッチだと聞いたことがありますが本当でしょうか。

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こうしてみると前後左右全ての表情が違うことに改めて気づきます。

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面には先ほどの協調運転に用いられる無線アンテナが表現されていますが、そこはBトレ、別パーツではなく板状になっており前面パーツと一体成型された感がバリバリ出ているのはご愛嬌です。

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EF63は常に重連で運用され、勾配の下側(横川側)に連結されていました。

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坂の下側に居ることで、登坂時は下から列車を押し上げ、降坂時は列車の先頭に立ち、列車が加速しすぎないようにブレーキの役割を担っていたことになります。

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もともとアプト式という歯車をかみ合わせながら登るような急勾配専用の方式が採用されていた区間を、通常の鉄道規格で通すための補助機関車として製造されたのが本形式です。

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この国鉄屈指の勾配区間に挑むためだけの専用設備が盛りだくさんです。

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前後左右の表情の変化や搭載機能など、いろんな意味で唯一無二の形式だと言えるでしょう。

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しかしその唯一無二が仇となってしまいます。

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長野新幹線(現:北陸新幹線)の開業により横川-軽井沢間の在来線が廃止された後は、その唯一無二さゆえに他の線区の運用には適さないという不遇を呼び、あまり時間をおかず廃車となってしまいました。

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現在では、横川駅に隣接した旧横川運転区跡地にある「碓氷峠鉄道文化むら」に動態保存機があり、運転体験ができるとの事。

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コロナで大変であろうかと思いますが何とか後世にこの特異機を残してほしいものです。

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碓氷峠に日々挑み続け、碓氷峠廃線と運命を共にしたEF63。

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「峠のシェルパ(ヒマラヤ登山のガイドを行うネパールの民族名)」の愛称は、黙々と日々坂道に挑み続けたEF63の姿に最もふさわしいと感じます。

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