いつも当ブログをご訪問を頂きましてありがとうございます。
この3月末で「みさき公園」が閉園するそうです。
関西以外の方は「なんじゃそりゃ」だと思います。
「みさき公園」は南海電鉄が経営する大阪府の最南部岬町にある遊園地です。
南海本線にあんまりなじみのなかった私は行ったことが無いのですが、みさき公園と言えば「じゃりン子チエ」!と言うと、はてなマークが浮かぶ方も多いかもしれません。
じゃりン子チエは関西の毎日放送で20年前頃に延々と再放送されていたテレビアニメです。
みさき公園は、じゃりン子チエの劇場版で、離れて暮らしていた父母(テツ、ヨシ江)を元に戻そうとするエピソードの舞台として登場したのが印象的でした。ちなみに劇場版の監督は「火垂るの墓」で有名な高畑勲さんです。
みさき公園閉園のニュースで、同地で暮らす動物たちが心配でしたが、「南紀白浜アドベンチャーワールド」へ引き取られるとの報道を見て、ほっと一安心。
できれば展示品の「じゃりン子チエ」のみさき公園エピソードにも現役の車両として登場した南海7000系のカットモデルも一緒に引き取ってくれないもんかな、と思いつつ、本日ご紹介したいBトレインショーティーは、各地にいくつかの保存車が現存するこちらの車両でございます。
国鉄 20系寝台客車 です。
「走るホテル」と称され、今までの寝台車のイメージを大きく変えた、言わずと知れた寝台客車の金字塔ともいえる車両です。
カニ21です。集中電源方式と呼ばれる、編成に連結されたに本車両により、編成内の冷暖房等の電源を供給されています。
ナハネ20、3段式の2等寝台車です。
ナシ20、食堂車です。
ナハネフ23、貫通路・車掌室付きの2等寝台車です。
ナロネ21、開放2段式の1等寝台車です。
ナハネフ22、車掌室付きの2等寝台車です。
それまでの他形式との混結を前提とした10系客車等の寝台列車と違い、統一された一形式で運用することを前提として製造されました。
丸みを帯びたデザインと、青いボディーに白い帯を巻いた統一感のある車体の連なる姿は「編成美」と呼ぶにふさわしいです。
この20系客車から「ブルートレイン」という言葉が生まれました。
その後に登場した14系や24系が、連結開放などの機能性を重視した貫通型になりましたが、デザイン性ではやはりこの20系に軍配を上げたいところです。
連結開放の運用を前提とした、ナハネフ23という、後年583系の魔改造車として登場する419系「食パン電車」みたいな車両もあったことは驚きです。
初めに寝台特急「あさかぜ」に投入されて以降、全国を走る寝台特急列車に用いられました。
1958年という登場年次を感じさせない流麗な車両で、EF58との取り合わせは最強のコンビだと思います。
標準色の絵F58もよいですが、EF58にはブルートレイン牽引機の専用塗装の車両があり、統一感がぐっと増すように思えます。
この20系も後継車両の14系や24系が登場すると、接客設備の陳腐化が目立つようになり、夜行急行での運用などに格下げされ、老朽化の激しかった10系寝台車を置き換えていきました。
関西では夜行急行「銀河」にも用いられていました。
1997年に運用を離脱、21世紀の声を聴くことなく、全社廃車されてしまい、現在動態保存車は存在しません。
Bトレながらこの編成美を見るにつけ、座席車化してでも動態で現代に残してほしかった、と思ってしまいます。
せめてBトレ情景の中でだけでも、古のブルートレインの輝きをかみしめたいと思います。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
ご紹介順にたどりたい方はこちらから~百々怒涛のブログ~鉄道コム
![[鉄道模型]トミーテック (N) 建コレ073-3 駅前セット3 [鉄道模型]トミーテック (N) 建コレ073-3 駅前セット3](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/jism/cabinet/0615/4543736269960.jpg?_ex=128x128)
[鉄道模型]トミーテック (N) 建コレ073-3 駅前セット3
- 価格: 1987 円
- 楽天で詳細を見る