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緊急事態宣言は5月末まで延長となってしまいました。切迫する病床数や、医療従事者の方々の疲弊を鑑みると、やむを得ない措置かもしれません。
皆様の忍耐が状況の好転につながって、出来るだけ早い解除を望むばかりです。
本日は、コロナウイルスの蔓延が克服されれば、まースカッとするであろう、と思いつつ、こちらのBトレインショーティーをご紹介させて頂きたいと思います。
JR西日本 103系 岡山色 です。
国鉄103系は国鉄型通勤車両の雄とも呼べるポピュラーな車両で、足掛け21年にわたり3000両以上が製造されたそうです。
虚飾を排したシンプルなデザインですが、車体色に関してはバリエーションが豊富で、線区ごとにカラーリングを分けて、誤乗防止を図ったと言われています。
国鉄時代にはオレンジバーミリオン、うぐいす、スカイブルー、カナリアイエローの4色は関西でも見られ、他にも常磐線に用いられたエメラルドグリーンがありました。
国鉄時代の103系の塗色は、関東や九州でで地下鉄乗り入れを行っていた正面貫通型の1000番台、1200番台、1500番台を除けば基本単色に塗られていました。
JR化後、103系は北海道と四国以外の会社に配備され、基本の単色以外に様々な塗色を見せるようになります。
西日本では播但色/加古川色、東日本では仙石色、東海では東海色等様々なバリエーションが登場しました。
そんなJR塗色の中の一つがこの岡山色です。
1994年、岡山地区に居た非冷房の115系を置き換えるために転属投入されました。但しこのBトレは旧製品の塗り替えで販売されたため、屋根パーツが非冷房という残念なものになっていますが、雰囲気だけでもお楽しみいただければと思います。
岡山へ転入の際にうぐいす色に白帯を巻いた独自色が施されました。
この塗色の事を岡山の名産品にちなんで「マスカット色」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
4両編成で山陽路をとことこと駆けている姿を見たことがありますが、転属したのが5編成の上、宇野線運用や兵庫県の相生あたりまで足を延ばしていたので、頻繁に見かけるのはなかなか難しかったように思います。
おおよそ10年間の運用だったようで、関西地区から転入した113系に置き換えられてしまいました。
その後、福知山線脱線事故が発生してしまい、その復旧と同時にATS-Pと呼ばれる速度超過の連続的な監視が可能なより安全性の高いシステムを福知山線に導入することなります。
その際に、岡山地区に転属した113系が、車両側でその対応ができていたため急遽福知山線に呼び戻され、ATS-P未装備の117系の置き換えを進めます。
そこで呼び戻された113系の代わりに、阪和線、奈良線、広島エリア等から再び103系が岡山地区に再び投入されます。
しかしながら、その際にはオリジナル岡山マスカット色を纏うことなく、元のスカイブルー、うぐいす、瀬戸内色のまま運用されたようです。
今にして思えば、この岡山マスカット色の103系は意外と貴重だったのかもしれません。
20世紀から世紀をまたぐ頃限定の、山陽本線岡山エリアの風景として、このBトレと共に記憶にとどめておきたいと思います。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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