いつも当ブログをご訪問下さいまして誠に有難うございます。
九州北部、及び岐阜・長野の大雨災害で被害にあわれた方々には心よりお見舞いを申し上げます。
本当は今頃オリンピックに向けて浮かれているはずだったのに、災害続きで本当に今年は一体どうなってんのか、と思ってしまいます。
当たり前の日常が眩しく見えますが、それでも明けない夜はない、と思いながら日常を取り戻すために一歩一歩進んでゆきたいと思います。
本日はかつての眩い日常を支えたであろうこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介させていただきます。
茨城交通(現:ひたちなか海浜鉄道)キハ11形気動車(初代) 旧塗装 です。
茨城交通の鉄道部門は、現在ひたちなか海浜鉄道へと分社化し改名しております。
JR東日本 常磐線の勝田駅から、阿字ヶ浦駅間の「湊線」を路線として持っています。
勝田駅で常磐線と連絡していますが、2面4線のホームのうち1線が湊線ホームとなっており、切欠きの終端駅になっています。
それっぽい写真を撮ろうとして、手持ちで何とかしようとしたのですが、写真を撮ってから実際には終端部にむかって左側にホームがあることに気づきました…。
普段は写真を加工しないのですが、この勝田駅風の写真だけは実際の画像を反転させてつじつまを合わせております。申し訳ございません…。
関西人の私にとっては、訪問・乗車するにはいささか難度の高い鉄道会社です。
元国鉄キハ20形が国内で唯一現役車両として活躍する路線としても有名です。
また、かつては日本初のステンレス製気動車のケハ600形というギンギラギンのボディーに湘南型のお顔という印象的な車両も所属しておりました(ぜひBトレ化していただきたい車両だったです…)。
今回ご紹介する車両はキハ11形ですが、現在ひたちなか海浜鉄道に所属するキハ11形は、元JR東海のキハ11形で、今回の車両とは違います。
このBトレは元国鉄キハ11形で、茨城交通時代に111~113の3両が所属しておりました。
国鉄キハ10系列は、国鉄の量産型気動車としてははじめて液体式変速機を実装し、一つの運転席で連結した複数の動力車を制御する「統括制御」を容易なものとしました。
700両以上が製造され、その後の国鉄気動車の技術的な礎となった系列です。
側面窓が2分割され下側だけが開く「バス窓」と呼ばれる窓が並ぶ姿が素敵です。
その後、キハ20系、キハ58系、キハ40系等が増備されると早々に淘汰されてゆきますが、両運転台の車両の一部は、私鉄に籍を移して生きながらえるものもありました。
そんな中でも特に長命を誇ったのがこの茨城交通のキハ11形です。
1980年頃に国鉄から転籍してきたらしいですが、詳細はよくわかっておりません。
茨城交通では長く用いられ、112号機は21世紀になっても運用が続けられた稀有な機体となりました。
この時代のディーゼルカーとしては50年近くの運用実績は特筆すべきかと思います。
茨城交通にわたった3両の内2両が、名古屋のリニア鉄道館、さいたまの鉄道博物館にそれぞれ保存されています。
キハ11形が歴史的にも価値のある車両、と認められたという事になろうかと思います。
関西から阿字ヶ浦に行くのは大変ですが、名古屋にこの車両に会いに行く、くらいは叶えたいところです。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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