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本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。JR東日本 209系 3000番台 八高線 です。はちこうせん、と読むみたいですが、関西人的にはあまりなじみのない路線です。八は八王子、高は高崎を指すようで、八王子駅と高崎駅(正式には一つ手前の倉賀野駅)を結んでいる路線です。
八王子駅から高麗川駅までは電化されていますが、高麗川駅以北は非電化区間となり、運転系統が分断されています。非電化区間においてはJR東日本のキハ110系が運用に就いています。電化区間においては、高麗川駅から川越線の川越までの直通運転がなされています。大半の電車が川越駅まで乗り入れ、一体で運用されています。関西人の私にとってなじみが薄い理由の一つとして、この路線に設定された特急などの優等列車がほとんどなかったこともあると思います。歴史を紐解くと、上越方面への軍事用物資輸送のためのバイパス路線として建設されたようで、当初は貨物輸送がメインだったようです。群馬エリア特産の生糸を、海外輸出のために横浜港へ運ぶルートととしても用いられたとの事。そういったわけもあってか、全線が単線となっています。元々は全線非電化で、キハ35、キハ38等の気動車で運行されていました。その後、八高線の南側、八王子駅―高麗川駅間が1996年に電化されることになりました。電化された時に投入されたのがこの209系30000番台です。4両4編成が新造されました。八高線に新車が投入されたのは、この時が初めてだったそうです。もちろんそれだけでは賄えないので、うぐいす色の103系と共に電化時に投入され、電化に華を添えました。209系は、103系の置き換え用として開発された車両です。登場時は主に京浜東北線に配置され、重量半分、価格半分、寿命半分をコンセプトとして開発された車両です。
この言葉が曲解されて、当時発売されていた使い捨てカメラの商品名をもじって、「走ルンです」と揶揄されたこともありました。209系3000番台は、登場から一貫して八高線・川越線で用いられました。現在では運用を終了し、E231系3500番台や、209系3500番台にその座を譲っています。八高線電化の象徴となった209系3000番台。生涯を八高線沿線の人々に捧げたその功績を、Bトレから感じてみたいと思います。
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