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昨日1/17は阪神大震災から四半世紀目の節目の日でした。
今、神戸を歩いてもその傷跡を探すことは難しくなりましたが、四半世紀という時を経ても、癒えない傷もあります。
どんなに辛くても、時は過ぎてゆきますので、前へと歩みを進めなければならない日々を四半世紀積み重ねられてきた被災者の方々の心情は計り知れないものがあります。
時が解決する、と言いますが、表面には見えなくなっただけで、無くなりはしません。
海底に横たわる沈船の如く、いつまでもそこに「ある」のです。
阪神大震災だけでなく、東日本大震災や熊本地震、数々の台風被害などで被災された方々へ、思いを馳せる一日となり、今あるありふれた日常が当たり前ではない、という事を改めて思いなおす日となりました。
本日は、阪神エリアではなく関東圏の車両ですが、特別な車両ではなく、沿線の方々の当たり前だけど当たり前でない特別な日常を支えているであろうこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介したいと思います。
東武鉄道 10000系 です。
オールステンレスの車体ですが、東武の優等列車1720系DRC等にも用いられていた、えんじ色の帯を巻いております。
「私鉄の103系」と称された東武8000系の後継車両として1983年に開発されました。
兄弟形式の10030系、10080系を合わせると500両弱となり、現在の東武の中では最大の勢力を誇ります。
界磁チョッパ制御装置、回生ブレーキ装置等を備え、日光線新栃木以北の急勾配区間にも対応するため、抑速ブレーキも装備しています。
東武東上線、伊勢崎線の両系統に用いられているため、いろんな車両と合わせることができるのは、乗り入れの激しい関東私鉄ならではの光景かと思います。
私の思う「東武っぽい車両」が8000系の更新前で止まっておりますので、あんまり東武っぽさを感じない車両です。
とはいえ、先に導入された東京メトロ有楽町線乗り入れ車両、9000系の前面デザインを踏襲しており、ライト配置などは8000系更新前を意識したような感じに見えます。
その後10030系にマイナーチェンジされますが、こちらは8000系更新後の前面に近いデザインとなっております。
関西人にとっては、なかなかお目にかかる機会のない車両です。
私的には、東武8000系更新前、西武4000系、京王7000系、近鉄8000系に通じるこの縦配置ライトの「いなたい」感じが結構好きです。
現在でも全車現役で活躍中です。
令和の世を、この昭和っぽいスタイルで、末永く沿線の日常を彩ってほしい車両です。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑