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サッカーワールドカップが開幕しました。
にわかサッカーファンですが、日本対ドイツ戦は興奮して見ておりました。
今後の日本代表の快進撃に期待しつつ、国内のJリーグがこれでもっと盛り上がれば良いなあと思っております。
閑話休題、本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。山陽電気鉄道 3000系 旧塗装 です。
昭和後期を代表する山陽電鉄の名車です。
山陽電鉄、といっても関西以外の人にどこまで伝わるかはよくわかっていません。
山陽電鉄は、神戸市長田区にある西代駅から、山陽姫路駅・山陽網干駅までを結ぶ鉄道会社です。
須磨浦公園~舞子エリアでは所々で海岸近くを走り、また国鉄・JRとの並走が見られる非常に風光明媚な沿線風景です。
兵庫県南部の海沿いを東西に横切るような路線となっています。
また、神戸高速鉄道と呼ばれる神戸市街地の地下路線を通じて、阪神線・阪急線に乗り入れることができるようになっています。
元々は電鉄兵庫駅をターミナルとしていた山陽電鉄ですが、西代を超えて長田から兵庫までは道路との併用軌道区間を通っていましたが、神戸高速鉄道の開通により地下路線化し、相互乗り入れを行うようになりました。
かつて山陽電車は阪急神戸線の六甲駅までと阪神線の大石駅までの乗り入れ、阪急・阪神電車は山陽の須磨浦公園駅までの乗り入れでしたが、阪急阪神ホールディングスの誕生による一体経営が始まるようになるとその様相も変化します。
山陽姫路と阪神梅田駅間に直通特急を運行し、一体路線の様な運用が行われるようになりました。
山陽電車の乗り入れは阪神線メインで行われるようになり、阪急線は神戸三宮駅止まりとなりました。
こういった乗り入れの歴史の生き証人が、この山陽電鉄3000系です。
1968年の神戸高速鉄道の東西線開業に先立って1964年登場しています。
神戸高速鉄道を経由して、阪神線、阪急線に乗り入れる特急運用を主戦場として活躍しました。
乗り入れ先の会社の車両と合わせるため、19m3扉という仕様になっています。
登場時の塗装がからし色と紺色のツートンのこちらの塗装でした。
中にはアルミ製の車両もあり、アルミ地に赤い帯を巻いた姿はなかなかかっこいいです。
初期のアルミ製車両はその先進性を評価されて、鉄道友の会が選定するローレル賞を1965年に受賞しています。
20年近くにわたって製造が続き、まさに山陽電鉄の顔、とも呼べる車両となりました。
その後、昭和末期から平成にかけて、5000系が増備されはじめると、特急運用の座を徐々に5000系へ譲ってゆきます。
現在では最新鋭6000系の登場で、3000系はその役目を終え、置き換わるように廃車が発生してきています。
そんな中、2021年頃に、3000系の一部車両に登場時のツートン塗装が復刻されました。
懐かしい制服姿は、昭和鉄道ファンの心をわしづかみにした事と思います。
この塗装の頃は、まさか梅田までの直通運転が行われたり、線路のつながりだけで言うと名古屋まで線路がつながるとは思いもよらなかったことでしょう。
今後もその役目が尽きる時まで、山陽電鉄の生き証人として地域輸送を支えてくれることと思います。
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