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言いたくないですが、 暑い。
いつの間にか、家の水道から温泉が出てくるようになり、うんざりしています。
その昔、こういう暑い日には「光化学スモッグ警報」とかがでていましたが、全く見なくなりました。
それなりに空気がきれいになったという事なのかもしれません。
本日は「光化学スモッグ」という言葉が頻繁に使われていた頃から現役を続けるこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。阪急電鉄 3300系 更新後 です。阪急京都線で用いられている車両です。阪急電鉄には、宝塚線・神戸線・京都線の3大路線が存在します。梅田駅を起点に、宝塚、神戸三宮、京都河原町を結ぶ路線となっています。梅田駅での毎時0分・30分の3線同時発車はなかなか壮観です。しかし、こと車両に関して言えば、3線共通、ではなく宝塚線・神戸線(略して神宝線と呼ばれます)は共通規格なのですが、京都線は他の2路線と規格を異にします。京都線の車両は車体幅が神宝線に比べ10cm程幅が広くなっています。なぜこのような規格の違いがあるのか、には諸説ありますが、路線の成り立ちに由来するとの説があります。阪急京都線は、現在の「京阪電鉄」が建設した路線で、戦争時のゴタゴタを経て阪急の路線となった経緯があり、その出自によって規格の違いが生まれたと言われています。
そのため、神宝線の車両は京都線に入れますが、京都線の車両は神宝線には入れません。神宝線車両と区別をするために、神宝線の車番+300の車番が与えらえることが多くなっています。3300系は神宝線5000系とほぼ同時の1967年に登場しました。あれ、じゃあ5300じゃないの?とも思うのですが、5300系は別に存在し、神宝線5100系の京都線版となっています。3300系は、その昔、横の車両のようなのっぺり顔に向かって左上部に手動式の方向幕を備えたいでたちで登場しました。3300系は、ただ5000系の京都線版というだけではありませんでした。大阪市交通局(現:大阪メトロ)堺筋線との相互直通運転用の車両として、地下鉄運用にも対応をしていました。1969年から堺筋線との相互直通運転が開始され、その後に開催された大阪万博のアクセスとしても活躍しました。現在では、冷房化と前面デザインの更新(標識灯の位置変更・方向幕設置)が行われ、このBトレのような姿となっております。阪急電車は、基本的な塗色をマルーン一色で過去からずっと変更せずに現在に至ります。しかし、わずかなマイナーチェンジは行われており、現在の主力車両のほとんどが、屋根部にアイボリー塗色を施しています。
このような、伝統的なマルーン一色の車両は、京都線の3300系、5300系だけになってしまいました。登場からはもう55年が経過し、阪急電鉄で現役最古参の車両となってしまいました。現在の新しい車両も良いですが、個人的にはこの上から下まで阪急マルーン一色の姿が潔くて好ましいです。あとどのくらい現役を続けてくれるかわかりませんが、残る3300系への応援の気持ちを込めて、この記事を閉じたいと思います。
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