毎度当ブログをご贔屓下さいまして誠に有難うございます。
お盆時期になりました。
今年は例年と大きく様相が異なってしまいましたが、学校も会社もお休みという方もが多くなり、日々時間に追われ時間と戦うような日々を過ごしておられる皆様にとって、ゆっくりと時の流れを感じることのできる時期ではないでしょうか。
本日は、時間に追われるように高速化した現代の鉄道輸送から少し離れ、こちらの車両のBトレインショーティーで時間の流れをゆったり感じて頂ければと思います。
国鉄 マイテ49形・スハ44形客車 青大将塗装 (特急「つばめ」) です。
Bトレインショーティーの製品としては『特急「つばめ」5両編成セット』として発売されたものになります。
別に『特急「はと」5両編成セット』というラインアップもあり、微妙に封入されている車両が違いますが、一番の差異は最後尾の展望車がマイテ39形になっていることです。
見た目あんまり差はないですが、屋根を見ればよくわかります。
屋根がつるんとしている方がマイテ49形になります。
ざっと『特急「つばめ」5両編成セット』のラインナップをご紹介致します。
スハニ35 車両の半分が荷物室となっている特急列車専用の3等客車/荷物の合造車になります。
スハ44 特急列車用の三等客車として急行用のスハ43形をベースに作られました。客室扉のあるデッキが片側にしかないのが特徴です。
マシ35 特急「つばめ」「はと」用に製造された食堂車です。石炭レンジと氷式冷蔵庫を備えていたとの事です。
スロ54 特急用のリクライニングシート付特別2等車です。現代のグリーン車にあたります。スハ44に似ていますが窓配置が特徴的です。
マイテ49 戦前に製造された1等客車で、展望デッキが特徴です。短いBトレインショーティーでも再現されています。
この展望車は東海道本線を走る特急「つばめ」「はと」に用いられた客車の中でもひときわ目立つ車両です。
客車列車の性で、展望車を連結しても上り・下りいずれかしか最後尾にならないためどうしていたんだろうという疑問が起こります。
実際の運用では上り下りとも展望車を最後尾にするために、三角線を用いて大掛かりな方向転換をしていたそうです。
「つばめ」は東京-大阪・神戸間に戦前より設定されており、当時としては再速達の9時間弱で東京大阪間を結び、「超特急」と称されたそうです。
太平洋戦争終戦後の1949年、国鉄が再び東京大阪間に特急「へいわ」を運行、その後愛称公募で「つばめ」の愛称が復活、その数か月後に姉妹列車として「はと」の運行も開始されます。
東海道線が1956年に完全電化されると、その牽引機と客車がこの淡緑色を纏いました。SL時代ではすす汚れを気にして採用できなかった淡い色を、電化に際して思い切って採用したとの説があるようですが本当でしょうか。
いずれにしても思い切った塗色変更をしたもんだと思います。
客車のみならず機関車までも統一された塗色を纏うのは、統一感によるブランド効果を狙う豪華列車の特権です。
「青大将」というニックネームをもつこの塗色はあの「アオダイショウ」という蛇が語源なのでしょうか、あまり言及されている資料には出会いませんでした…。
語源はともかく、美しい塗色で編成単位での統一感が素晴らしいです。
「編成美」とはこういう車両のためにある言葉なのだ、と言っても過言ではないと思います。
ただ、この塗色は「つばめ」が151系電車による運行に切り替えられる1960年までの短い期間に限られていたとのことで、実車画像がネットを見てもほとんどみあたらないのは残念な限りです。
Bトレを眺めながら、青大将塗装の客車に揺られて東京-大阪間を8時間程度かけて結んでいた頃の旅路を夢想するのも悪くない感じです。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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