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連日暑い日が続きます。
関西は湿気も多く暑がりの私にはとても酷な季節になりました。
冬のコンビニのレジ横にある肉まんをあっためる機械(吉田戦車さん曰く『まん暖器』)の中に居る肉まんはきっといつもこんな気持ちなのだろうと思ってしまいます。
コロナの感染もジワリと拡大する中、もうこれは「外へ出るな」という神の啓示であろうと思い、このお盆もどうしようもない場合をのけて、泣く泣く予定を取りやめることにしました。
本日はその取りやめた予定の中に「東京行き」があったことを思い出しつつ、もしかすると乗車機会があったかもしれないこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介したいと思います。
京王電鉄 1000系(2代) 前期型 アイボリー です。
あまりご説明の必要はないかもしれませんが、こちらの車両は京王電鉄の井の頭線専用車両です。
京王井の頭線は渋谷-吉祥寺間を結ぶ路線で、さほど長距離の路線ではありません。
その割に駅数は多く、駅間距離の短い路線となっております。
線内では各停・急行の2種のみが運行されており、線内で唯一待避線のある永福町駅で緩急接続を行います。
京王電鉄には、大きく2系統の路線があり、新宿を起点に八王子・橋本・高尾山口方面へ延びる京王線系統と、本日ご紹介する1000系の走る井の頭線系統に分かれます。
この2系統は、関西人から見れば全く別会社と言ってもいいほどの印象です。
まず、軌間と呼ばれるレール幅の違いで、京王線系統は1372mmという標準軌(1435mm:京急・京成等)とも狭軌(1067mm:JR各社、東急、小田急等)とも違う線路幅を持っています。
一般に馬車軌道と呼ばれ、京王が乗り入れを考えていた東京市電が採用していたレール幅であったそうです。
一方の井の頭線は狭軌(1067mm)です。但し、一つの会社の中で異なる期間を持つ会社は関西にも近畿日本鉄道が存在します。
しかし近鉄の場合は軌間幅が違う路線、例えば標準軌の大阪線と狭軌の南大阪線の間でも、走る車両の意匠(外観)はほぼ同じものが走っています。
しかし、京王電鉄では京王線系統と井の頭線では、全く違うデザインの車両が走っているのが「別会社」に見える所以かと思います。
なぜそうなったのかのお話は他に譲りますが、この京王井の頭線を走る車両が今回の1000系となります。
現在では井の頭線の全車両がこの1000系となっています。
ステンレス車体と前面のカラーリング等それまで井の頭線の顔だった3000系とどこかしら似たデザインとなっています。
しかしながら中身は大きく異なり、井の頭線用車両としては初めて20m級の車体と片側4扉を採用し、輸送力の増強を図っています。
このBトレは初期型をモデルとしている様で、前面の方向幕部分や貫通扉部、側面のビードと呼ばれる補強用の波模様の有無などで見分けられます。
つるんとしたまとまりのあるデザインの後期型よりも、武骨ながらも方向幕部が自己主張している初期型の方がどちらかというと好みです。
また、編成ごとに前面のカラーリングが違うのも特徴で、7色存在するそうです。
こちらも3000系からの伝統のようで、井の頭線車両が1種で統一されているので、せめて色を変えることで「何が来るかな?」という楽しみを持たせるための工夫ではないか?と勝手に邪推しております。
Bトレも全色ラインナップされており、前期型・後期型の作りわけができるようになっていますが、とてもとても全色集めるのは資金力と収納場所の問題で難しいので、このあたりでとどめておこうかと思っております。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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