いつも当ブログをご訪問くださり、誠にありがとうございます。
本日はエイプリールフールで、盛大な嘘をかましたいところでしたが、多忙につきそんな余裕もなく、本日はこちらの車両のBトレをご紹介いたします。国鉄72系電車 うぐいす色 です。72系は、国鉄がカルダン駆動と呼ばれる新機能を持った車両を登場させる以前の車両となっています。新性能電車とよばれた153系、101系以降の車両と区別して、「旧型国電」と呼ばれます。
カルダン駆動にたいして、こちらは吊り掛け駆動と呼ばれる旧式の機構を採用しています。唸るようなモーター音が特徴で、現在でも電気機関車や路面電車などで現役車両が存在します。72系は4扉通勤車両で、101系登場前の最後の旧型国電の形式です。しかし、その見た目や出自はまちまちで、本当にややこしく、完全に「沼」と化しています。他の系列からの編入や、車体に一部木材が使われた古いタイプから、車両火災事故以降採用されていった全金車と呼ばれる金属車体のものまで本当に多種多様です。これらを一系列にくくるのに無理があるのかもしれませんが、走行性能的には似通ったところあるのかもしれません。車体だけでなく、カラーバリエーションもいろんなものがあったようです。
今回ご紹介するのは「うぐいす色」の72系です。うぐいす色、といえば真っ先に思い浮かぶのは山手線です。山手線にも72系は走っていたようなのですが、山手線の72系は「ぶどう色」とよばれる茶色い塗装がされたものだったようです。このうぐいす色の72系は何処で走っていたのでしょう。調べられる限りでは、仙石線、可部線、呉線等で走っていたようです。大都市圏である常磐線や京阪神緩行線等での運用を新性能電車に譲った後、72系は地方路線へと転線してゆきました。旧型国電は編成の融通が利きやすかったようで、短編成に組み替えることが比較的容易だったことが、その寿命を延ばすことになりました。
1980年代まで、現役車がいたとの事で、地方路線の電化等に大いに役立ったのだと思います。うぐいす色の72系のBトレを眺めながら、私の知らない昭和に思いを馳せてみたいと思います。
↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
ご紹介順にたどりたい方はこちらから~百々怒涛のブログ~鉄道コム
- 価格: 2799 円
- 楽天で詳細を見る