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急に暑くなってきました。
暑がりの私にとっては酷な季節。
本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介しながら、しのいでいきたいと思います。小田急電鉄 10000形 HiSE イタリアンエクスプレス です。小田急ロマンスカーの系譜の中の車両です。3000形SE→3100形NSE→7000形LSE→10000形HiSE→20000形RSE→30000形EXE→50000形VSE→60000形MSE→70000形GSE という進化をたどっています。NSE以外のすべてのロマンスカーがBトレ化されていることを見ても、小田急ロマンスカーがいかに人気の高い車両かがうかがえます。
HiSEと呼ばれる所以となったのは、高床式構造を採用したことによります。このような形式を「ハイデッカー構造」といいます。高床式を採用することで、客室からの眺望を良くすることで乗客の満足度を上げることを目的としています。1987年に登場し、1988年には鉄道友の会が制定するブルーリボン賞に輝いています。HiSEのことはさておき、問題はこの「イタリアンエクスプレス」です。関西人の私にとっては、まったくなじみがないどころか、存在そのものをBトレで初めて知りました。オリジナルの塗装と微妙に違いますね。車輛中ほどにイタリア国旗を模した帯が配されています。発想の貧困な私は「なんかサイゼリヤみたいな色」って思ってしまいました。2001年に、日本とイタリアの両政府によるイタリア紹介事業「日本におけるイタリア2001」というキャンペーンがあったそうです。それを記念してHiSEのうち一編成にイタリア国旗を模した帯をまいた塗装が施されたそうです。それが今回ご紹介のBトレです。オリジナルの塗装を活かした控えめなラッピングは好感が持てます。2002年の3月まで、約1年間ほど運用されたそうです。その後は元の塗装に戻って活躍しましたが、ハイデッカー構造がバリアフリーに対応しにくいことから、兄貴分の7000形LSEより先に、小田急線から去ることになってしまいます。
2011年に運用を終了し、小田急線からは姿を消しました。現在では長野電鉄へ譲渡された車両が現役で運用についています。10000形HiSE イタリアンエクスプレスの姿をBトレで振り返りながら、ロマンスカーの歴史の中にこんな塗装もあったのだと改めて噛みしめてみたいと思います。
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