いつも当ブログを御贔屓いただきまして、誠にありがとうございます。
台風19号が各地で甚大な被害をもたらしました。
被害にあわれた方々には心よりお見舞いを申し上げます。
温暖化のせいか、想像を超えた規模の台風が大きな被害をもたらすことが多くなりました。
鉄道においても、仄聞するだけでも北陸新幹線の長野新幹線車両センターの浸水をはじめとするJR各線、上田電鉄、箱根登山鉄道、三陸鉄道、阿武隈急行等、復旧に相当な日数と費用が掛かりそうな気配です。
被災された方々の生活が、全て元通りとまではいかなくても、ある程度落ちつけるような救済・支援が速やかに行われることを望みます。
本日は東日本各社へのエールとして、こちらのBトレインショーティをご紹介致します。
小田急電鉄 20000形 RSE です。
JR東海の御殿場線への乗り入れ車両として、老朽化の進んでいたSSEを置き換える目的でHiSE10000系に続いて1991年に登場した小田急ロマンスカーです。
基本的には同時期にJR東海で製造された371系と共通仕様で製造されたため、ロマンスカー伝統の連接構造は採用されませんでしたが、HiSE10000系でも採用されたハイデッカーと呼ばれる高床式の構造が採用されました。
JR東海371系と同様に中間の2両はダブルデッカーと呼ばれる2階建て車両となっており、小田急としては意欲的な車両だったのではないでしょうか。
RSE(Resort Super Express)の名でよばれ、主に御殿場線乗り入れ特急あさぎりに用いられました。
しかし、この小田急RSEの運用離脱は2012年、登場からわずか21年で姿を消してしまいました。
RSEよりも車齢が高い7000形LSE(1980年登場)が昨年まで定期運用に就いていたのに、という疑問がわいてきます。
調べるとどうやら、ハイデッカー車であったことが車両の寿命を縮めてしまったようです。
2000年に施行された「交通バリアフリー法」で、鉄道車両が大規模な更新工事を行う際にはバリアフリー対応をすることが義務付けられました。
そうなると、眺望を重視したハイデッカー車はホームとの間に「段差」が生じます。
これがバリアフリー化の障害となり、10000系HiSEと共に更新工事の対象から外れてしまいます。
代わりに小田急は50000系VSEを投入すると共に、平屋構造の7000形LSEを延命化させて運用を継続し、RSEはHiSEと共に小田急の線路を後にしてしてしまいました。
ブルーリボン賞受賞車でありながら、早々と去って行ってしまった小田急20000形RSE。
そのハイデッカー/ダブルデッカーの姿をBトレで振り返ることで、富士急行に移籍し2000形として活躍する車両、及び東日本の鉄道各社へのエールとしたいと思います。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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