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最近は週末のたびに台風だ雨だと天気が良くないです。
気温も乱高下していますので、皆様も体調管理には十分お気を付けくださいませ。
本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。近畿日本鉄道 26000系 さくらライナー 旧塗装 です。
近鉄南大阪線、吉野線用の特急車両になります。
近鉄には同じ会社の中に、軌間と呼ばれるレール幅が異なる路線が存在します。
これは比較的珍しいことで、それぞれ別の会社の路線として誕生したものが統合などで一緒になることで起こる現象で、関東では京王電鉄、関西では近鉄に見られます。
近鉄の有名な名阪特急「ひのとり」や伊勢志摩特急「しまかぜ」といった車両の通る大阪線や奈良線、名古屋線、志摩線などは全て標準軌と呼ばれる1435mmのレール幅が用いられています。
元々は名古屋線や志摩線などは国鉄と同じ1067mmのレール幅だったのですが、名阪・阪伊特急を通したい近鉄の執念で、改軌と呼ばれるレール幅変更の大工事を行いました。
しかし、この南大阪線は狭軌のまま改軌されることなく現在に至っています。
理由はよくわからないのですが、一つは大阪側のターミナルが違うことが理由かもしれません。
名阪特急や京都・奈良方面の特急の始発は、同路線上にある大阪難波駅と大阪上本町駅、一方南大阪線のターミナルは大阪阿部野橋駅(JRで言うところの天王寺駅)となり、発着ターミナルが異なります。
そのため、他路線との共通運用がやりにくく、お金を投資して改軌するほどのメリットが出にくい側面が出てくるのではないかと思います。
という理由かはさておいて、南大阪線・吉野線は近鉄の中で独自路線の色合いが強くなっています。
この26000系は、1988年に登場し名阪特急に用いられた21000系アーバンライナーの南大阪線版として1990年に登場しました。
21000系アーバンライナーをモチーフとしていますが、21000系よりは鋭角的なデザインが抑えられ、丸みを帯びた印象です。
沿線である吉野山の有名な千本桜にちなんで、「さくらライナー」の愛称が付けられました。
白いボディーの窓周りを薄墨色彩り、落ち着いた雰囲気を演出すると共に、車体裾には緑色の5色グラデーションの帯を巻き、緑豊かな沿線風景に溶け込むような印象のデザインです。
後に更新工事を受けた車両はさくらライナーの「さくら感」を前面に押し出すべく、ピンク色の帯に改められます。
現在でも2編成4両は現役で、後に登場した16200系「青の交響曲(シンフォニー)」と共に、吉野特急の顔として活躍しています。
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