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蒸し暑いですね。
この時期からエアコンがフル稼働です。
子供の時は、7月はもっと涼しかった気もします。少なくともエアコンフル稼働なんてことはなかったような。
本日は、電車にクーラーがつく前の時期に製造された、こちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします国鉄 クモユニ81形 大糸線色 です。先にお断りしておきますが、この色のクモユニ81形は1両だけだったようですので、このような重連はあり得なかったと思うのですが、ま、もしもの世界のファンタジーとしてご覧頂ければ幸いです。国鉄80系電車は、吊り掛け駆動と呼ばれる旧式の駆動装置を用いたグループの集大成とも言える車両です。
機関車の付け替え、反転等、オペレーションが煩雑な客車列車にとって代わり、非常に重宝されました。主に長距離列車に充当されていた客車列車の居住性に匹敵するような、デッキ付きの車内にクロスシートを配置した内装で好評を博しました。600両を越える車両が製造され、「湘南電車」と称されて一世を風靡しました。
そんな新造車の中で、6両だけ毛色の違う車両が製造されました。クモユニ81形と呼ばれる車両がそれにあたります。こういった事業用車は、余剰車を改造して作ることが多いと思っていたのですが、新造されるケースもあるのですね。湘南型のお顔が両端についていて、いわゆる両運転台車両となっています。パンタグラフも2基搭載しており、通常の80系とは随分イメージの違う車両です。この車両は、80系等に併結して、荷物及び郵便物を運ぶ役割を担っておりました。
主に東海道山陽本線で活躍していました。その後、東海道山陽本線に新性能電車と呼ばれる153系等が台頭し、80系は徐々に活躍の場を移していきます。
それに伴い、クモユニ81形も活躍の場を地方に移していきます。北松本に転属し、大糸線で用いられていたのが、今回ご紹介のBトレになるようです。大糸線カラーのスカイブルー一色に塗りかえられ、随分と印象が変わりました。再度申し上げますが1両だけの転属なので、実車ではこのような重連はあり得なかったと後から知りました。お詫び申し上げます。
Bトレでは大糸線のスカイブルーの旧型国電は製品化されていませんでしたので、スカ色やぶどう色の42系・72系等で代用しております。1981年の廃車まで、北松本で余生を過ごし、天寿を全うしました。80系湘南電車と共に荷物・郵便輸送を担ったクモユニ81形。その最晩年の姿をBトレで愛でてあげたいと思います。
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