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富士山に電車を通すというニュースを目にしました。人口が減少に転じ、縮小均衡の世の中では建設される新線より廃止される路線の方が多くなる中、スバルラインを電車が走る、ということを夢想するのも悪くありません。
近年、バスやトラックのドライバーさんの負荷も大きくなる中、効率的な大量輸送手段として鉄道にも光を当て、バスやトラックとの共存が図れればいいのに、と思っています。
本日は、高度成長を迎え鉄道路線が拡大の一途だったであろう頃の車両のBトレインショーティーをご紹介致します。
国鉄 72系 オレンジ色 (クモハ73先頭化改造車)です。
72系は国鉄の旧型車を代表する車種ですが、さまざまなタイプが存在したため、まったくもって違いの分かりにくい車両群です。
正直クモハ73先頭化改造車という呼称があっているかすら怪しいです。
先頭車両の顔立ちだけでも数種類あり、同一型式なのかどうかもよくわからない状態です。
101系に似たお顔や、屋根上にヘッドライトが独立して取り付けられたいかにも旧型っぽいフォルムの車両もありますが、それらとは異なり、こちらのお顔はかなり独特なお顔立ちです。
いかにも貫通扉がありそうな不揃いな窓の配置ですが、非貫通車です。
72系のお顔の変遷をたどるだけでも、戦後の旧型車両から101系に至る前面デザインの変遷を一気にたどるようで非常に興味深いです。
関西においても、72系は4扉車の利点を活かして大阪環状線が円になる前の城東線や東海道線の京阪神エリアの緩行運用などにも用いられたとの事。
しかしながら新性能電車101系が登場すると、加減速性能に劣る旧式の72系は運用を徐々に外れていったそうです。
このオレンジ色の車両は関西では阪和線や桜島線、片町線(現在の学研都市線)等で走っていたそうです。
画像を検索すると阪和線の画像がたくさん出てきます。
おそら関西エリアでは一番最後まで運用を続けていたのではないでしょうか。
すごく古く見える車両で、長く用いられたように錯覚しますが、新製車登場は1952年(63系からの改造車はもっと車齢が古いと思われます。)運用終了は1985年とさほど長くなく、意外な感じです。
乗車経験はありませんが、いかにも旧型、という車体を見ているとじわじわ引き込まれる魅力があります。
短編成から長編成まで、いろんな組み合わせで楽しめそうな車両です。
この形式に凝りだすと、いろんなタイプをそろえたくなるので、あまり深みにはまらないように気を付けたいのですが、昭和感を演出するのにぴったりな車両なので何とかリーズナブルにそろえていきたいところです。
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