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本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。JR貨物 EF64形電気機関車 1000番台 1015号機 です。国鉄型の電気機関車で、勾配線区に対応した性能を持つEF64形に、耐寒設備を追加したのがこの1000番台になります。
JR化後は、東日本。東海、西日本の各社へ配置されたものもありましたが、その多くがJR貨物へ継承されました。
JR貨物は、今までの国鉄イメージを一新するために、機器の更新工事を施工した車体に貨物更新色と呼ばれる塗色を施していきました。EF64-1000番台にも当然その時期は訪れ、貨物更新色を施された機体が登場しました。それが今回ご紹介のEF64-1015号機です。普通の貨物更新色の機関車は「JR貨物更新色」等というカテゴリでくくられることが多いですが、なぜこの機体の商品名が号機指定なのか。
察しの良い方はお分かりかと思いますが、この塗色がEF64―1000番台のうち、1015号機にしか適用されなかったからにほかなりません。何故、この1両だけでこと塗色は終了してしまったのでしょう。当時、EF64-1000番台より先に登場していたEF65-1000番台の機器更新工事が、先行して行われていました。
で、EF64―1000に同じ塗色を施してしまうと、見分けがつきにくかったため、次の機体からは、通称牛乳パックと呼ばれる青地に白いストライプを巻いたような塗色へと改められます。図らずも1015号機のこの塗色は、ぼっち塗色となってしまいました。一時期、やたらと目にした貨物更新色ですが、ことEF64-1000番台に関してはレアだったということを、Bトレを手にしてから初めて知りました。その後1015号機は、牛乳パック塗装に改められたのち、その役目を終えて引退しました。現在では貨物更新色を見かけることは無くなりましたが、EF64-1015号機の塗色を眺めながら、貨物更新色全盛期を今一度思い出してみようと思います。
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