毎度当ブログをご贔屓頂きましてありがとうございます。
先週は関西の方にしかわからないお話を致しましたが、今週は関西の方でもコアな方にしかわからないお話を少し。
おかげ様ブラザーズのボーカル「きんた・ミーノ」さんが59歳という若さで亡くなられました。
「誰それ」という印象を持たれることは容易に想像がつきます。
関西を中心に活動したコミックバンド「おかげ様ブラザーズ」のリーダーとして活躍されると共に、関西ではラジオパーソナリティとしても活動されていました。
深夜ラジオを子守唄に育った身としては非常に印象深い方です。
また「おかげ様ブラザーズ」はコミックバンドを標榜しながらも音楽的にはしっかりしたバンドだったことも印象的で、2007年に活動を再開された時には私も非常に喜んで同時に発売されたアルバム「らんちゅう」を買い求めた思い出があります。
私のハンドルネームも、おかげ様ブラザーズの「怒涛の I Love You」に想を得て「怒涛」の2文字を拝借しております。
「怒涛の I Love You」は1回目聞くと普通のラブソングに聞こえるのですが、2度3度聞くと本当の意味がじわじわ分かってくるという作りはなかなか秀逸でお気に入りの1曲です。
全国的には、東京お笑い界の大御所 内海桂子師匠がお亡くなりになられたニュースが大きく取り上げられており、そのニュースに隠れてしまいそうでしたが、現在全国に散らばっておられる関西深夜ラジオのファンだった方々と共に、改めてきんた・ミーノさんを偲んでみたいと思います。
謹んできんた・ミーノさんのご冥福をお祈りいたします。
本日は、きんた・ミーノさんの故郷、和歌山にちなんで、こちらの車両のBトレインショーティーをご紹介したいと思います。
南海電気鉄道 10000系(2代) 新塗装です。
南海には大きく分けて「南海本線」と「高野線」の2系統に分かれます。
南海本線の特急にも2系統あり、関西空港へ向かう「ラピート」と和歌山市・和歌山港へ向かう「サザン」に大別されます。
この10000系は南海本線を走る特急「サザン」に用いられる車両です。
この「サザン」は以前に難波ー和歌山港間を結んでいた南海本線の特急「四国」号をルーツに持ちます。
和歌山港から徳島へ向かうフェリーの連絡特急として設定された特急「四国」は、初代1000系という2枚窓流線形という湘南スタイルの車両が運用に当てられました。
後発の名車21000系「丸ズーム」はこの初代1000系のスタイルを継承しています。
初代1000系は南海本線の架線電圧が600Vから1500Vへ昇圧された際、車体はそのままで、走行機器を当時の最新鋭7100系と同機能のものへ入れ替えられました。
時が経ち、高野線に新しい「こうや」号30000系が登場すると、旧車の車体流用車、旧1000系との客室設備の差が歴然としてきました。
そこで、登場したのがこの10000系(2代)です。
車体だけが古い旧1000系の足回りはそのままに、車体だけを新製した車両としてデビューしました。
流用した足回りの機器は、7100系に準じていましたので、南海本線の主力であった7000系、7100系と併結して運転することができます。
これを利用し、7100系と併結で運用し、10000系を有料座席指定車、7100系を乗車券のみで乗れる自由席車として運用されています。
但し後発の8000系、9000系とは制御装置やブレーキ方式が異なるため併結できないため、こちらは12000系とコンビを組んでサザン運用に就きます。
当初は2両編成で登場したものの、中間車2両を後に組み込んだため、先頭車と中間車では窓の形状が異なります。
現在では、足回りを流用した事で、走行機器が先に老朽化してしまうという現象が起こっております。
現在では併結相手の7100系も淘汰されつつあり、後進を新鋭12000系に譲り、永く持っても7100系の全廃と運命を共にすることは必定かと思われます。
また和歌山港ー徳島ルートのフェリーも安泰ではないので、和歌山港までの運転や和歌山港線そのものの存続も危惧されます。
鉄道友の会が制定する優れた車両に贈られる「ローレル賞」の1986年受賞車、南海10000系のBトレを眺めながら、昔の愛称「四国」に込められたルーツに思いを馳せつつ、今後の10000系サザンの行方を見守りたいと思います。↑↑ご紹介済み車両をまとめた索引ページを設けました↑↑
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